事故内容 | アイテム | 主素材・加工 | 推定原因等 | |
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平成22年度-第2回 | ||||
事例1 | ドライクリーニング後皮革部分が白化 | パンツ | cotton65% CALFSKIN35% |
皮革のドライクリーニングに対する堅ろう度不足 |
事例2 | プリント裏地にリバースが発生 | 中綿入り ジャケット |
PE100% | 着用中に掛かる力による |
事例3 | ドライクリーニングで白場に色泣き | ワンピース | PE47% レ47% PU6% |
スパンデックスに吸着した染料に対するソーピング不良 |
事例4 | ドライクリーニング (石油系)後の白化 |
レディースジャケット | キュプラ100% 裏地PE100% |
洗浄・着用時の摩擦による |
平成22年度-第1回 | ||||
事例1 | 商業水洗による白化 | ダウンコート | 絹100% | 機械力を掛けた水洗によるフィブリル化 |
事例2 | PUコーティングの剥離 | スポーツレインウェア(下衣) | ナ100%PUコーティング | 縫製時の問題製 品構造の問題 |
事例3 | ドライクリーニングによる プリントの硬化 |
Tシャツ | 綿100% | PVC樹脂のドライクリーニングによる硬化 |
事例4 | 白化 | パンツ | 指外100%(テンセル) | 洗浄中の摩擦 |
事例5 | ドライクリーニングによる際ツキ | メンズジャケット | PE+麻 | 裏地の堅ろう度不足 |
平成21年度-第2回 | ||||
事例1 | ウェットクリーニング後の色なき | ドレスシャツ | 綿 100% | 濡れがけプレスによる色なき |
事例2 | 家庭水洗いによりねじれが発生 | Tシャツ | 綿 100% | 編地の斜行 |
事例3 | ドライクリーニング後装飾糸消失 | スラックス | 毛 100% |
部分的な摩擦による |
事例4 | 保管中の変色 | ハーフコート | PE 75% ナ 25% |
ガス変色 |
平成21年度-第1回 | ||||
事例1 | 商業ドライ後の輪じみ(きわつき | カジュアルコート | PE 100% | 生地が重なっている部分のドライ溶剤の乾燥時間差によるきわつき |
事例2 | 商業ドライ後の身頃のぶくつき | ダウンコート | ナ 100% ダ・フェ |
芯地の接着条件の問題によるぶくつき |
事例3 | 水洗い後の前立ての寸法変化 | ドレスシャツ | 綿 100% | バイヤス使い生地のアイロンによる伸び |
事例4 | 商業ドライ後の輪じみ | ジャケット | 綿 55% PE 40% PU 5% |
ポリウレタンに浸透しにくい分散染料のソーピング不足 |
事例5 | 家庭で水洗い後の衿のぶくつき | カジュアルシャツ | 綿 55% ナ 40% PU 5% |
芯地の不適合 |
平成20年度-第3回 | ||||
事例1 | 商業ランドリー後の衿・カフス収縮 | カジュアルシャツ | 綿100% | 接着芯地の熱収縮(高温濡れがけプレス) |
事例2 | 商業ランドリー後の前立て横身頃の波打ち | 形態安定加工シャツ | 綿100% | 縫製時にいせ込まれた歪みが洗濯によって顕在化 |
事例3 | 縫い目滑脱 | ジャケット | 表:綿60%、麻40% 裏:綿 PE |
伸度のない素材とサイズの不適合 |
事例4 | ダウンの吹きだし | ダウンキルティングコート | PE100% ダ・フェ |
キルティングの針がダウンパックを貫通、キルティングデザイン |
事例5 | 前立ての折れ・変形 | ジャケット | 表:綿85% 麻15% 裏: PE | 前身頃と見返しの構造のバランスと素材特性 |
平成20年度-第2回 | ||||
事例1 | 柄糸のみの毛羽立ち | Tシャツ | レ68%PE29% PU3% |
シートベルトによる摩擦 |
事例2 | モール糸の部分毛羽脱落 | セーター | レ80%AC20% | 着用摩擦 |
事例3 | 糸の飛び出し | レディスパンツ | PE100% | バッグ等による引っかけ |
事例4 | 腿後側の毛羽立ち | ビジネススラックス | 毛100% | イス等による摩擦 |
事例5 | ブクツキの発生 | メンズコート | PE100%ウレタンボンディング | 接着樹脂の加水分解 |
平成20年度-第1回 | ||||
事例1 | プリントスカート色泣き | スカート | 綿100% | 反応染料の加水分解 |
事例2 | Tシャツの部分脱色 | Tシャツ | 綿100% | 顔料製品の湿摩擦白化 |
事例3 | デニムパンツから色移り | デニムパンツ | 綿95% PU5% | 表面染着染料の脱落 |
事例4 | メンズパンツの部分変色 | コットンパンツ | 綿95% PU5% | 汗・日光による複合退色 |
事例5 | コート保管中の変色 | メンズコート | 綿100% | ガス変色 |
事例6 | ジャケット保管中の変色 | レディースジャケット | 綿100% | ガス変色 |
平成19年度-第2回 | ||||
事例1 | 洗濯による部分収縮 | トレーナー | PE・毛 | 毛部分のフェルト収縮 |
事例2 | 商業ドライの繰り返しによる汚染 | ジャケット | 綿96% PU4% |
水溶性汚れの残留蓄積・汚染溶剤による逆汚染等 |
事例3 | 洗濯による部分収縮 | ウールシャツ | 毛100% | 防縮加工が不十分 |
事例4 | 洗濯の繰り返しによる白化 | 濃色綿シャツ | 綿100% | 着用・洗濯摩擦による分繊化・未染着部分の露出、洗濯繰り返しによる退色など |
事例5 | 洗濯による全体的なバブリング | ドレスシャツ | 綿100% | 織り組織の水に対する挙動差 |
事例6 | 洗濯による斜行 | カットソー | 綿100% | 潜在歪みの緩和 |
平成19年度-第1回 | ||||
事例1 | コーティングの剥離 | メンズコート | PU合成皮革 | 皮脂による経時劣化 着用摩擦による剥離 |
事例2 | エリ周りの変色 | ワンピース | 麻100% | パーマ液による変色 |
事例3 | リップル加工部分の変色 | スカート | 綿100% | 透明樹脂プリントのドライクリーニング汚染 |
事例4 | 部分的な白化 | メンズコート | 綿70%PE70% | 摩擦による分繊化 |
事例5 | プリントの色泣き | スカート | 綿100% | 反応染料の加水分解 |
平成18年度-第2回 | ||||
事例1 | 真鍮ファスナーによる変色 | メンズパンツ | 綿100% | 銅イオンと染料の反応による錯化合物の生成 |
事例2 | エリ・カフスワイヤーの収縮 | メンズシャツ | 綿100% | ポリエチレンワイヤーの熱収縮 |
事例3 | 革パーツの色泣き | メンズジャケット | 事例100% 人工皮革(アマレッタ) |
人工皮革に使用されている分散染料の溶剤に対する堅牢度不足やサーモマイグレーション、経時劣化など |
事例4 | スリット糸光沢消失 | レディースセータ | AC35%、 毛30%、 レ20%、 ナ10%、PE5% |
スリット糸のアルミの消失。保管中の湿気や酸との接触など |
事例5 | ビーズの変色 | レディースセータ | 毛90%、ナ10% | 溶剤による樹脂の溶解 |
参考 | PVCの硬化・アクリルファーの熱変形 | PVC、AC系 | 溶剤による可塑剤流失 アクリル系の熱収縮 |
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平成18年度-第1回 | ||||
事例1 | 縫い目スリップ | ブラウス | レ85% 麻15% | サイズ不適合、パターンの問題、縫製部の強度不足 |
事例2 | エリ接着樹脂の部分剥離 | ブラウス | 綿55% ナ45% |
接着不良、樹脂・生地・芯地の相性、過度な洗浄処理 |
事例3 | 裏地のほつれ糸の飛び出し | メンズスーツ | 毛85%PE15%、裏地PE | 裏地裁ち目の処理、縫製の問題 裏地の素材の問題 |
事例4 | シームパッカリング | メンズシャツ | 綿100% | ミシンの調整、縫製技術の問題、糸・生地の問題、パターンの問題など |
事例5 | 接着芯への汚染 | スカート | 表地 綿100% 裏地キュプラ100% |
接着樹脂の溶解した部分への汚染 |
平成17年度-第2回 | ||||
事例1 | ストレッチ製品(PU)の収縮 | レディースパンツ | 綿95% PU5% | 過度の湿熱、または緩和収縮 |
事例2 | ストレッチ製品(PU)の伸び | ブラウス | レ50% キュ47%PU2% PE1% | 汗・皮脂によるPU弾性糸の脆化・断裂 |
事例3 | 酵素処理製品の破損 | メンズパンツ | 綿100% | 酵素による過度の減量加工、失活処理が不十分、家庭洗剤のセルラーゼの影響など |
事例4 | レーヨンの洗濯収縮 | メンズシャツ | レ100% | 水洗いによる膨潤収縮 |
事例5 | フロック加工の毛羽脱落 | メンズジャケット | 基布:レ50%綿45% フロッキー:ナ100% |
タンブラー乾燥時の機械力? |
平成17年度-第1回 | ||||
事例1 | ストライプ柄糸からの色泣き | ドレスシャツ・Yシャツ | 綿100% | 濡れがけプレスと堅牢度 |
事例2 | 色泣き | カジュアルシャツ | 綿100% | 濡れがけプレスとすすぎ不足 |
事例3 | 全体的な変色 | スラックス・パンツ | 綿65% 指外35% PU5% | PUと分散染料の問題 |
事例4 | つり下げタグの汚染 | 付属品・その他 | PE75%、レ20% 麻5% | 分散染料の昇華と樹脂加工ダグへの移行 |
事例5 | 全体的な変色 | カジュアルシャツ | 綿100% | 水道水中の残留塩素 |
事例6 | ストライプからの色泣き | ドレスシャツ・Yシャツ | 綿100% | 濡れがけプレスとすすぎ不足 |
平成16年度 第1回 | ||||
事例1 | パッカリングの発生 | スーツ | 毛100% | 緩和収縮・ハイグラ・縫製の問題 |
事例2 | スナッキングが発生 | ワンピース | 毛100% | 生地の問題 |
事例3 | アルパカの毛抜け | セーター | 毛70% アルパカ30% |
ベビーアルパカの問題 |
事例4 | クリーニングによる毛羽立ち | スーツ | 毛100% | 撚りの甘い素材 |
事例5 | 脱色による再汚染 | スーツ | 毛100% | シミ抜き処理の問題 |
平成15年度-第3回 | ||||
事例1 | 中綿の吹き出し | 中綿入りブルゾン | ナ100% | 生地の密度、中綿飛び出し防止対策不備 |
事例2 | 分散染料の色泣き | トレーナー | 綿65% PE35% 裏PE100% |
裏地の分散染料の堅牢度不足(ソーピング不足) |
事例3 | 極細ポリエステル起毛素材の毛羽乱れ | スラックス・パンツ | PE100% | 素材の問題 |
事例4 | ドライクリーニングによる際ツキ | コート | PE100% | 製品の構造とドライクリーニングとの不適合 |
事例5 | 目よれによるプリントの反転 | スラックス・パンツ | PE100% | 目よれ・滑脱しやすい素材 |
平成15年度-第2回 | ||||
事例1 | 汗日光変退色 | カジュアルシャツ | 綿100% | 汗・日光の複合作用による |
事例2 | ガスによる変退色 | スラックス・パンツ | 綿95% PU5% | Noxガス |
事例3 | 金属と酸素系漂白剤の反応による破損 | ドレスシャツ | 綿97% PU3% | 金属と酸素系漂白剤の反応 |
事例4 | ニットの伸び | 婦人サマーセーター | 綿58% 麻42% | 形態安定性の問題、干し方の問題 |
事例5 | 形態安定シャツの襟変形 | メンズドレスシャツ | 綿50% PE5O% | 濡れがけプレス |
平成15年度-第1回 | ||||
事例1 | 裏面ラミネートフィルムの剥離 | パーカー | ナ100% | 経時劣化・摩擦・汗等 |
事例2 | ドライクリーニングによる際ツキ | メンズコート | PU(合成皮革) | 製品の構造とドライクリーニングとの不適合 |
事例3 | PVC(ポリ塩化ビニル)の硬化 | 中綿入りブルゾン | ナ100% | 表示ミス |
事例4 | 裏面コーティング樹脂のベタつき・剥離 | コート | PE80%、ナ20% | 経時劣化 |
事例5 | PVC(ポリ塩化ビニル)の硬化2 | 中綿入りコート | PE100% | 不適切な表示(洗えない表示) 洗浄方法の選択ミス |
事例6 | ボンディング接着樹脂の経時劣化 | スラックス・パンツ | レ45% PU33% PE22% | 経時劣化 |