15年度

第3回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 中綿の吹き出し
事例2 分散染料の色泣き
事例3 極細ポリエステル起毛素材の毛羽乱れ
事例4 ドライクリーニングによる際ツキ
事例5 目よれによるプリントの反転

事例2分散染料の色泣き

事例データ
商品 メンズトレーナー
苦情内容 ドライクリーニング(石油系)したところ、縫い目周辺に色な泣きが発生した。
組成表示 表地:綿65%/ポリエステル 35%
裏地:ポリエステル 100%
取扱い絵表示
検討内容
  • 1.なぜこの現象が起こったか?
  • 濃色の裏地のフリースの分散染料が石油系溶剤に溶けてボンディング樹脂が吸着して、すすぎきれず表地に移染した。
  • 2.判断基準と試験方法
  • ・大丸色泣き試験法
  • ・裏地に白い生地を当て、石油系溶剤を浸みこます。
  • 3.対策
  • ・裏地にはできるだけ濃色を避ける。
  • ・濃色を使用する場合は事前に厳重な堅牢度テストをする。
  • ・取扱表示
     とする。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。