21年度

第1回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 商業ドライ後の輪じみ(きわつき
事例2 商業ドライ後の身頃のぶくつき
事例3 水洗い後の前立ての寸法変化
事例4 商業ドライ後の輪じみ
事例5 家庭で水洗い後の衿のぶくつき

事例2 商業ドライ後の身頃のぶくつき

事例データ
商品 ダウンコート
苦情内容 商業ドライを行ったら前身頃にぶくつきが発生した
組成表示 表地 ナイロン100%
裏地 ポリエステル 
充填物 ダウン80%
フェザー 20%
取扱い絵表示
苦情品の外観 前身頃の一部分(写真[1] ピンクライン部分)にぶくつきが見られる。
取扱注意表示
検討内容
  • 1.何故この現象が起こるのか?
  • 商品が比較的新しく、初洗いで発生していること、ぶくつきが生じている箇所が全体ではなく、前身頃の一部・ポケットの上蓋の裏・袖口の内側という接着芯地使用箇所に発生していることから、芯地及び接着行程に問題があったと思われる。
  • 2.製品の特性、または技術限界として避けることができない現象と言えるのか?
  • 日本で作られたサンプルには問題がなく、同じ素材で中国生産された製品に発生している。このことから芯地の接着行程に問題(温度・圧力・時間など)があったと推定される。従って技術限界とは言えない。
  • 3.商品を企画・生産・販売する際の注意事項と対策。
  • ・接着芯地の選定及び接着条件を現地で適正に管理する。
  • ・製品の商業クリーニング試験(複数回)の実施。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。