15年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 汗日光変退色
事例2 ガスによる変退色
事例3 金属と酸素系漂白剤の反応による破損
事例4 ニットの伸び
事例5 形態安定シャツの襟変形

事例1汗日光変退色

事例データ
商品 メンズカジュアルシャツ
苦情内容 着用時の取扱(水洗いも含め)で部分的な変色が生じた。
組成表示 COTTON 100%
取扱い絵表示
検討内容
  • 1.なぜこの現象が起こったか?
  • ・変退色の発生部位
    両肩の一部と背中中央で赤味の変退色が認められる。
    生地表面の変退色に対して裏面は顕著な変退色は認められない。
    (汗・耐光による変退色の特徴)
  • ・汗と日光の複合作用による。
  • ・海外で購入した商品で、染料の選択が悪かったようだ。
  • 2.判断基準と試験方法
  • ・染料部属の鑑定を行う。
    汗、耐光の単独試験では再現不可の場合が多く、また、JISL0888(汗・耐光)の試験方法であっても非元金反応染料の場合は再現困難。従ってATTS試験法による汗耐光堅牢度試験で確認する。
  • 3.対策
  • ・汗耐光堅牢度試験で良好な染料を選ぶ。
  • ・「汗をかいたらすぐに洗うように」注意表示を付ける。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。