22年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 ドライクリーニング後皮革部分が白化
事例2 プリント裏地にリバースが発生
事例3 ドライクリーニングで白場に色泣き
事例4 ドライクリーニング(石油系)後の白化

事例2 プリント裏地にリバースが発生

事例データ
商品 子供用中わた入りジャケット
苦情内容 ドライクリーニング後、裏地にリバースが発生した。
組成表示 表地ポリエステル100%
裏地ポリエステル100%
中綿ポリエステル100%
取扱い絵表示
取扱注意表記 ・軽く押し洗いをして下さい。 ・生成や淡色物は、洗剤の影響を受けてムラになりますので、必ず無蛍光の洗剤を使用する。 ・漂泊剤入りの洗剤は使用しないで下さい。よく濯ぎ、形を整え、直射日光を避けて風通しの良い所ですぐに吊り干しして下さい。 ・素材の性質上、着用中の摩擦で表面の繊維が絡み合い、毛玉が出来ることがありますので、ご了承下さい。 ・単品洗いをして下さい。もみ洗いをしないで下さい。タンブラー乾燥禁止。
検討内容
  • 1.表示内容は適正だったか?(不適正な場合その理由)
  • 不適正。
  • ・表示内容に紡績糸使いに対する内容が含まれる。(商品はフィラメント使い)
  • ・リバーシブルなので表裏が識別しやすい表示が必要である。(無地側、Pt側等)
  • 2.表示以外の問題点(素材・企画・デザイン・取扱い等)?
  • ・着用時に何らかの擦れ(ランドセル等)などで、このような状態になったのではないか。
  • ・この現象はリバースではなく、機械力による目寄れ、スリップである。
  • ・Pt側に生地について、タテ糸ヨコ糸のバランスが良くないということで、生地のタテヨコを逆に使用したのではないか
  • 3,正しい表示と改善点 (素材・企画・デザイン・取扱い等)
  • ・表裏をはっきりした表示とする。
  • ・フィラメント使い(紡績糸?)の表示は不要。
  • ・子供向けの商品で負荷も大きいと思われるので生地試験を十分に行う。
  • ・素材の打ち込みが甘いので、もう少し打ち込みのしっかりした素材を使用する。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。