16年度

第1回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 パッカリングの発生
事例2 スナッキングが発生
事例3 アルパカの毛抜け
事例4 クリーニングによる毛羽立ち
事例5 脱色による再汚染

事例5脱色による再汚染

事例データ
商品 メンスジャケット
苦情内容 何回かのクリーニングの後、ラペル、フロント、両袖に変色が見られた。
クリーニングで汚れが取れないか、様々なテストをしたので、破れまで発生した。
水洗いはしていないとのことである。
組成表示 表地:毛100%
取扱い絵表示   
検討内容
  • 1.何故この現象が起こるのか?
  • ・何回かのクリーニングでは発生しない汚染が今回起こった。
  • ・汚れ落としに使った薬品により染料が変化しクリーニングで脱落し、汚染したと思われる。
  • 2.クレーム受付時の対応
  • ・クリーニング回数は?
  • ・どのような汚れ落としをしたのか?
  • 3.判断基準と試験方法
  • ・通常の染色堅牢度試験
  • ・汚染されていない場所を使用して汚れ落としとクリーニングの再現試験を行う。
  • ・染料の分析
  • 4.商品を企画・生産・販売する場合の注意事項
  • クリーニング店での汚れ落としにより染料が変化する可能性があるかを確認する。
  • 5.クリーニングにおける注意点
  • アルカリ性の薬品などでこのような事故が発生するかどうか確認試験を行う。汚れ落としなど前処理後の水分に注意する。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。