18年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 真鍮ファスナーによる変色
事例2 エリ・カフスワイヤーの収縮
事例3 革パーツの色泣き 
事例4 スリット糸光沢消失
事例5 ビーズの変色
その他参考事例 PVCの硬化/アクリルファーの熱変形

事例5ビーズの変色

事例データ
商品 レディースセーター
苦情内容 ドライクリーニングしたら、ビーズの一部が変色した。
組成表示 表地:毛90%、ナイロン10%
取扱い絵表示
苦情品の外観 ビーズの一部が溶けて変形するとともに、白っぽくなっている。
検討内容
  • 1.何故この現象が起こるのか?
  • ・二種類のビーズが使用されており、一方のビーズが溶けて変形し、繊維を融着している。
  • ・ビーズがスチロール製なら石油でも溶ける。
  • ・溶剤によって溶けた(パークなどKB値が高い溶剤)
  • ・プレスなどの熱によって溶けた
  • ・表面のコーティングが溶解した。
  • 2.判断基準と試験方法
  • ・同一のビーズが入手できれば、石油・パーク・アイロン(温度を変化させながら)でテストをしてみる。
  • ・パークの検出
  • 3.商品を企画・生産・販売する場合の注意事項
  • ・耐溶剤性、耐熱性を確認したビーズの使用
  • ・製品試験で確認
  • 4.クリーニング
  • ・取り扱い絵表示を守る。特に付属品の耐溶剤性が不明なものは、石油系で処理する。

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。