20年度

第1回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 プリントスカート色泣き
事例2 Tシャツの部分脱色 
事例3 デニムパンツから色移り 
事例4 メンズパンツの部分変色 
事例5 コート保管中の変色 
事例6 ジャケット保管中の変色

事例6 ジャケット保管中の変色

事例データ
商品 レディスジャケット
苦情内容 長期間タンスに保管していたら、全体的にピンク色に変色した。
組成表示 表地:綿100%
取扱い絵表示  
苦情品の外観 衿周辺や両肩、袖外側部分が全体にピンク色に変色している。変色は生地の裏側まで及んでいる。
関連する試験データ及び情報 顔料による製品染め
検討内容
  • 1.何故この現象が起こるのか?
  • 特定は難しいが、変色が生地の裏側まで及んでおり、また衿の折返し内側にまで発生している事などから、主に酸化窒素ガスなどによる変色と推測。
  • 2.製品の特性、染色の技術限界として避けることのできない現象と言えるのか?
  •  銅フタロシアニン系(ブルー)の顔料を使用した場合、ガスの影響により化学変化してピンク色に変色することがある。
  • 3.商品を企画・生産・販売する際の注意事項と対策、クリーニングにおける注意事項と対策。
  • ガス退色が主な原因であると推測されることから、事例5に準ずる。但し、事例5は染料、事例6は顔料。

   エリの裏側にまで変色が及んでいる

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。