2019年度



第2回 繊維勉強会 

日 時 2019年10月18日(金)13:30~17:00
場 所 大阪産業創造館 6階 会議室E
〒541-0053 大阪市中央区本町1-4-5
講演1 「世界における日本のタオル-泉州タオルの秘密は-」
 講師:ダイワタオル協同組合 顧問 北川 晃三 氏

 タオルの製造方法、機能加工についての解説および日本製タオルの特徴や優位性・商品企画・商品展開など大阪の地場産業である泉州タオルを例にお話し頂いた。
講演2 「アパレル業界で必要な知的財産権の知識」
 講師:タキヒヨー㈱ 法務・コンプライアンス室 室長 滝 英夫 氏

 グローバル化した現代の競争環境の中で、繊維業界においても知的財産権が重要になってきている。1.知的財産権に関する基礎知識 2.最近の知的財産権の紛争事例 3.知的財産権侵害に関する判断についてお話し頂いた。
参加者 65名

概要

1.講演 13:30~15:00 「世界における日本のタオル‐泉州タオルの秘密とは‐」
 ダイワタオル共同組合 顧問 北川 晃三 様  

 ダイワタオル共同組合は昭和25年大阪の泉佐野に設立されました。後さらしタオルを中心に衛生的、機能的なタオルの提案を続けられています。国内のタオルの生産地は今や80%が中国やベトナムの海外品になりましたが、10%は今治、10%は泉州です。国内タオルの歴史や各産地の特長についてもご説明をいただきました。今回は自社の高吸収、抗菌防臭、消臭、UVカットタオルの説明はもちろん、曇り止めや芳香タオルのサンプルの提示、防炎タオルについては実演も行っていただきました。国内生産タオルの快適、高品質で機能的なタオルに改めて感動しました。

2.講演 15:15~16:45 「アパレル業界で必要な知的財産権の知識」  
 タキヒヨー株式会社 法務・コンプライアンス室 室長 滝 英夫 様   

 アパレル製品の知的財産には商標権、意匠権、著作権、特許権並びに不正競争防止法などが関係します。商標権一つをとっても文字商標、記号商標、図形、立体、結合商標、音、色彩、位置、動き、ホログラムなど幅広くあります。「繊維製品」を作ることにおいては家庭用品品質表示規定、独占禁止法なども関係し、これらを理解したうえで商品化が重要であることが改めて理解できました。今回のご講演では最近の知的財産権、形態模倣などに関する紛争事例をクイズ形式も交えてご説明をいただき、今後ますますおろそかにはできない事項であると感じました。