21年度

第2回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 ウェットクリーニング後の色なき
事例2 家庭水洗いによりねじれが発生
事例3 ドライクリーニング後装飾糸消失
事例4 保管中の変色

事例2 家庭水洗いによりねじれが発生

事例データ
商品 Tシャツ
苦情内容 家庭で水洗いしたところ身頃にねじれが発生した。
組成表示 綿 100%
取扱い絵表示
取扱い注意表示 タンブラー乾燥禁止
苦情品の外観 身頃の編目(地の目)が斜めにゆがんでおり、脇線がねじれている。
関連する試験データおよび情報 ・単糸で編まれた天竺ジャージー
・斜行度測定 9.0%
検討内容
  • 1.何故この現象が起ゆみがこるのか?
  • 単糸を使用した天竺はゆがみが出てしまう場合がある。
  • 2.製品の特性、または技術限界として避けることができない現象と言えるのか?
  • 単糸使用の天竺(丸編み)の場合、ある程度の斜行は避けられないが、下記「3.注意事項と対策」であげた方法で軽減することは可能。
  • 3.商品を企画・生産・販売する際の注意事項と対策
  • ・単糸を双糸に変更する。
     (単純に双糸にすると糸の太さが倍になり編み地が厚くなる。半分の細さの単糸を双糸にすれば編み地の厚さは同じだがコストが高くなる。)
  • ・S撚り・Z撚りの糸を交互に編みたてる。
  • ・編みたて時の給糸数が多いと、それだけゆがみが出やすいので少なくする
  • ・洗濯後に形を整えて平干しすることで、ゆがみが軽減できる。

グループディスカッション                        発表の様子

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。