日 時 | 2022年7月29日(金) 13:45~17:10 |
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場 所 | 大阪産業創造館 6階 会議室E & リモート |
講演1 | 「横編みニットの実学講座」
株式会社MODELLISTA 代表取締役社長 岩佐 正樹 様 |
講演2 | 「サプライチェーンにおけるサステナブル経営について ~人権・労働問題を中心に」 一般社団法人日本アパレルクオリティセンター 理事長 山下 隆 様 |
参加者数 | 80名(内訳:会場33名、リモート47名) |
1.講演 13:45~15:15「横編みニットの実学講座」
株式会社MODELLISTA 代表取締役社長 岩佐 正樹 様
原料、番手、ゲージ、編機、組織など横編製品にかかわる内容を説明いただきました。斜行と糸撚りの関係、番手と編成ゲージの関係は、今後ニットを扱う上で、とても参考になったのではないかと感じます。
現在、日本ではニットを製造している工場が少ないため、現場を見て学ぶことが難しくなってます。そんな中でニットを理解するためには、自分の好きな組織やゲージを持ち勉強し、そこを窓口にするとよいという言葉が大変興味深かったです。
2.講演 15:30~17:00 「サプライチェーンにおけるサステナブル経営について ~人権・労働問題を中心に」
一般社団法人日本アパレルクオリティセンター 理事長 山下 隆 様
サステナブル経営は従来のCSR経営と何が違うのか、「環境」「社会」「経済」の関係の時代的変遷、サステナブルが今必要な理由、繊維業界のかかえる問題点、世界の動向、サプライチェーンの見える化、リスクを特定する為の監査(調査形式と信頼性の違い)などを説明いただきました。
監査については、実施したら終了ではなく、不適合事項の是正が必要で、そのためには工場を納得させることが重要です。ただし、不適合の原因が発注者側にある場合もあるので注意が必要です。
監査事項をアパレルなどが個々に決めると、工場はそれぞれに対応する必要が生じ負担が大きくなるため、業界共通の尺度で評価できる体制の構築を検討されているとのことですので、今後に期待したいです。