日 時 | 平成30年7月27日(金) 13:30~17:00 |
---|---|
場 所 | 大阪産業創造館 6階 会議室E |
講演1 | 「衣料サイズと表示、デジタルフィッティングの国際化の最新動向」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 人間情報研究部門 部門長 持丸正明 様 |
講演2 | 「カイハラ㈱の物つくりの考え方」
カイハラ株式会社 代表取締役会長 貝原良治 様 |
交流会 | 情報交換会(名刺交換会) |
参加者 | 69名 |
1.講演 13:30~14:45
「衣料サイズと表示、デジタルフィッティングの国際化の最新動向」
国立研究開発法人 産業技術総合研究所
人間情報研究部門 部門長 持丸正明 様
ISOの技術委員会の中のTC133(Clothing sizing system)で衣料サイズ・表示、デジタルフィッティングの標準化が検討され、それに関する各種規定が1977‐1991年の期間に制定されました。2010年TC133を再稼働し、TC133/WG2では衣料サイズの国際標準のために人体寸法の計測法、表示部位などについて仮想人体、仮想衣類とその属性についてまとめています。
それ以外にもTC133/WG1(Body measurement)、TC133/WG3(Measurement table)、TC159(Ergonomics)などの活動があります。また、IEEE(アメリカ合衆国に本部を持つ電気工学、電子工学技術の学会)のフォーラム標準に関わる3DBP(Body Processing)standardsの活動も行っているとのことです。これらの活動は体型データの見直しだけでなく、昨今アパレル衣料において身体体型をスキャンし仮想装着により、フィットする衣料品を提案・提供するビジネスの推進に繋がると考えます。基盤となる標準を作り、そこから評価軸の標準を考慮していく必要性が良く理解できました。
2.講演 15:00~16:15
「カイハラ㈱の物つくりの考え方」
カイハラ株式会社 代表取締役会長 貝原良治 様
カイハラ株式会社は1893年創業。現在、デニム素材の一貫生産(紡績・染色・織布・整理加工)及び販売する素材メーカー。藍染備後絣からリーバイ・ストラウスとの出会いなどから商品開発、生産改善などを行ってきました。物つくりの考え方は独自の開発、常に設備更新し生産性と品質の向上を図る、設備の自社設計・製作、タイを中心に海外進出などを基本とし、生産現場に行き、現場意見を吸い上げ、ロスを減らし、トータルコストを把握し、本物を作っていくとのことです。その考え方は今後の日本の繊維企業として一層重要になるであろうと確信しました。
3.情報交換会(名刺交換会) 16:30~17:00 講師の方々も参加いただき、追加質問、出席者との名刺交換、TES幹事との情報交換などを今回
はじめて繊維勉強会の終了後に行いました。
約30分ほどでしたが、今後更なる情報交換の充実をめざしていきたいと考えています。