2019年度



第2回 品質問題研究会

 
日 時 2019年11月29日(金)  13:30~17:00
場 所 大阪産業創造館 6階 会議室E
講演1 「外観と形態変化に関する苦情事例と原因分析のプロセスについて」
(一財)カケンテストセンター 大阪事業所
 繊維ラボ次長 藤原 哲 様
パネル
ディスカッション
「苦情事例から学ぶ~外観と形態変化に関する苦情~」
参加者 44名

講演会要約

1.講演1 13:30~15:00「外観と形態変化に関する苦情事例と原因分析のプロセスについて」
(一財)カケンテストセンター
 大阪事業所 繊維ラボ次長 藤原 哲 様  
 製品クレームの発生原因、原因調査のポイント、外観・形態変化に関する苦情事例についてご講演をいただきました。苦情事例としてはピリング、縫い目滑脱、アンゴラの毛抜け、中綿・羽毛の吹き出し、縮み・伸び、白化現象、芯地の剥離についての原因・対策についてのお話をいただきました。
 ファッション性を上げれば強度が下がる。その逆もあるなど、製品や素材の特長を十分理解した上で 品質管理を行うことの重要性を理解しました。  

2.パネルディスカッション 15:15~16:50「苦情事例から学ぶ~外観と形態変化に関する苦情~」
 5件の苦情事例について、1件ずつ振り分け、各7~8人の5グループで原因・対策などについて ディスカッションを行い、各グループの発表を行いました。
1)ポリエステルプリーツの消失(ドライクリーニング)
  →検討内容(PDF)
2)パンツ全体的なピリング(着用)
  →検討内容(PDF)
3)カットソープリント硬化(ドライクリーニング)
  →検討内容(PDF)
4)ブラウス脇下部分の目寄れ(ドライクリーニング)
  →検討内容(PDF)
5)パンツ脇下部分のスナッキング(着用)
  →検討内容(PDF)
 実際に発生したクレーム品を手にして繊維材料会社、アパレル会社、クリーニング会社ならびに試験機関などの参加者の方が意見を出し合うことで、幅広い知識と考え方を得ることができました。
 各グループ発表後に、ご講演をいただきましたカケンテストセンターの藤原様より、発表の苦情 分析、原因、対策について、要点をまとめていただきました。