日 時 | 2019年3月29日(金) 13:30~17:00 |
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場 所 | 大阪産業創業館 6階会議室A・B |
講演 |
「黄変について」
元日本繊維製品品質技術センター 大木 信雄 様 |
グループディスカッション | 「苦情事例から学ぶ~黄変について」 |
参加者 | 79名 |
1.講演 13:30~15:00
「黄変について」
元(一財)日本繊維製品品質技術センター
福井試験センター所長 大木 信雄 様
各種黄変の要因についてご説明をいただきました。中でも酸化防止剤のBHTと酸化窒素ガスNOx
によるフェノール黄変について詳しくご説明をいただきました。カーテンのプラスチックフック、
はっ水剤、柔軟剤、ポリウレタン樹脂製品、ポリ袋、合成ゴム製品などの種々用品にBHTが使用されている場合があり、それが影響して黄変している可能性があることもわかりました。BHTを含有していない材料の使用、pHを弱酸性にする、酸化窒素ガスの影響が少ないところに保管するなどの対策はありますが、事前のフェノール黄変試験やpH検査も重要な予防です。UVカットやコーティングなど種々の加工剤やリグニンを含む包装材などの確認も合わせて必要であることが再認識できました。
2.パネルディスカッション 15:15~16:50 「苦情事例から学ぶ~黄変」
ご講演いただきました大木様を含めて、アパレル、試験機関、素材会社、クリーニングなどの関係者で黄変についてのディスカッションをお願いしました。今回の事例はコートのBHT黄変について判別方法、原因推測、対策など各立場から幅広い意見をだしていただきました。環境にも影響するBHT黄変は加工剤、保管状況などにも正しい知識を持って対応することで予防していくことの重要性を再認識しました。
・コート 白い裏地の部分的な黄変 →検討内容(PDF)