オムロン株式会社は、家庭用血圧計や「カラダスキャン」という商品名で有名な体重・体脂肪測定器などヘルスケア商品でよく知られていますが、ＮＨＫプロジェクト-Ｘでも取り上げられた「自動改札機」やＡＴＭ、液晶バックライト、さらには高度な電子制御技術を駆使したＦＡ(ファクトリーオートメーション）のパイオニアとして、製造業における「ものづくり革新」の具現化をグローバルにサポートしている世界最先端の精密機器メーカーです。
今回は、京都府綾部市の工場を見学させていただきました。

見学後記
　快適なバスツアー日和に恵まれた6月18日、オムロン株式会社綾部事業所と舞鶴の見学会には会員35名が参加し行われました。8時30 分京都駅を出発したバスは、日頃の喧噪とは無縁の京都縦貫道を心置きなくゆったりと走行し舞鶴へ到着。引き揚げ記念館・公園を散策、昼食後、海上自衛隊基地の舞鶴を後に家庭用血圧計や自動改札機等で知られた精密機器メーカー、オムロン株式会社綾部事業所に向かいました。
　13時10分綾部事業所に到着。見学スケジュール説明の後、(1)田井工場長のご挨拶（体温計のみ大繁盛、多品種少量生産、外部者との共同生産工場）(2)事業所概要紹介・事例紹介（品質管理の考え方：今岡伸紀氏）をして頂いた後、3グループに別れライン見学（光電センサおよびアプリセンサ生産ライン・クリーンセンシングデモ機）に移りました。
『知恵と行動でムダを徹底排除』が掲示された2号館生産棟では、(1)スマートセンサー(2)デジタル屋台(3)実装ライン(4)セーフティライトカーテン(5)最終組み立てラインを、3号館生産・開発棟では、(1)光電センサ(2)フォトマイクロセンサ等汎用センサラインを、次いで食堂（食品にタグ：料金・カロリー表示）、クリーンセンシングデモ機（24時間クリーン度監視）を見学させて頂きました。
　見学終了後の質疑応答では、(1)ハンダ付け工程が多いが鉛は使っていないのか？(2)改善コミュニケーションボードを中国に持って行っているのか？等の質問にも丁寧に答えて頂きました。
　敷地面積：5万坪、延床面積：1万坪、建物は全て2階建ての緑に囲まれた広々とした環境下での、世界最先端の精密機器メーカーのもの作り（必要なものを必要なとき、必要な分だけ最も低コストで作る）を、プロフェッショナル「改善推進メンバー」の方々が簡潔・明瞭・分かりやすく説明・案内される姿は、驚嘆と共に我が仕事への反省と飽くなき挑戦を心に刻むものとなりました。　 安江理子 記