20年度

第1回 繊維関連工場見学会-(株)東洋紡総合研究所

日 時平成20年6月12日
見学先(株)東洋紡総合研究所 (滋賀県大津市堅田)
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参加者57名

見学会記

東洋紡株式会社は、衣料繊維事業から生化学品・医薬品、各種産業マテリアル、およびそれらの関連機器開発、さらには各種プラントおよび機器の設計・製作などその事業内容は多岐にわたり、我々の暮らしの様々なシーンをその高機能素材や技術で支える我が国が世界に誇る最先端企業です。
 今回は、様々な機能性繊維素材の研究・開発・評価をしている東洋紡総合研究所の見学させていただき、商品説明やミニ講演をしていただきました。

見学後記
 朝方まで降った激しい雨も上がり、梅雨とは思えぬ爽やかな青空に恵まれた6月12日、琵琶湖のほとりに在る(株)東洋紡総合研究所の見学会が行われました。
 JR湖西線堅田駅に集合した参加者57名は徒歩にて研究所に到着。13時30分、総務部長 赤坂氏から歓迎のご挨拶を賜った後、会社紹介ビデオ(*ライフサイエンス事業:遺伝子解析 *メディカル機能膜事業:海水淡水化プラント *驚きのスーパー繊維:高強力で軽いダイニ-マ *フィルム事業:工業用フィルム、包装用フィルム *快適を科学する人型ロボット:TOM-SAM)を上映して頂きました。
 続いて石丸氏より、「快適性評価技術の概要(*感覚計測技術:曖昧な感覚を機器により数値化する技術 *心理・生理計測技術:リラックスなどの心理状態を脳波・心電などの生理値で計測・評価する技術等)を分かり易く紹介して頂いた後、5班に別れて総合研究所の見学(Cスペース、Eスペース、研究棟等)に移りました。
 C(快適性評価)スペースでは、恒温恒湿着用評価室、発汗マネキンTOM(20万個の穴、気体の汗)室、新型発汗マネキンSAM(2003年デビュー、168個の穴と168本の管、液体の汗)室を、E(展示)スペースでは、ペダル式海水淡水化装置アクアフムフムをはじめ、多岐にわたる*ライフサイエンス*環境*電子・情報表示*生活・安全*自動車等の商品を、また、一般にも開放されている樹木探索コース、研究棟屋上も案内して頂き、自然環境の素晴らしさを実感しました。
 見学終了後、山本氏より「東洋紡の素材(*機能商品のアプローチ:特化原料→複合紡績→特殊織編組織→特化後加工→快適性評価技術)」について紹介して頂きました。
 衣料繊維事業から、生化学品・医薬品、各種産業マテリアルなどを手がける高機能製品メーカーヘと成長し続ける最先端企業の姿・内容に、人類が直面している地球温暖化や様々な問題にも、蓄積された技術と新たな技術の創出で、豊かな未来の訪れに貢献されんことを期待し、自然の景観に恵まれた総合研究所を後にしました。 安江理子 記