17年度

第3回 繊維関連工場見学会-村田機械(株)

日 時平成17年12月9日
見学先村田機械(株)
京都市伏見区竹田向代町136
 村田機械(株)ホームページ
参加者43名

見学会記

13時30分から、木村秀敏事業部長より会社概要説明、藤原・福原・筒井氏の講演をいただき、その後R&Dセンターと開発生産の現場を見学させていただきました。

見学後記
京都市の南部(近鉄上鳥羽口駅より徒歩5分)に位置する大手の繊維機械メ一カ一、村田機械(株)の見学会は、12月9日澄みきった青空のもとに43名が参加し行われました。
 13時30分から、筒井久美子氏の司会で木村秀敏事業部長のご挨拶および会社概要(1935年ジャガード製造からスタート・2001年リストラで400名が去る・輸出〈95%〉の45%は中国、40%は南アジア)などをお話し頂き、ビデオによって、会社概要などのご紹介も拝見しました。
 次いで、13時50分-15時35分まで、3氏(藤原・福原・筒井)による講演が行われました。藤原氏が「原綿から糸が出来るまで」の紡績工程、コーマエ程、精紡機(リング・コンパクトリング・ローター式オ一プンエンド・VORTEX)の種類および特徴、自動ワインダーとダブルツイスターなどを、福原氏は「自動ワインダーについて」巻く、つなぐ(スプライサー)などのプロセスを、筒井氏は「綿から糸になるまで」を各種の精紡糸、特にエアの旋回流を利用したVORTEXの4つの特長(毛羽の減少・ピリングの抑制・シャリ感のある独特の風合い・耐洗濯性)について詳しくお話し下さいました。
 講演終了後は、3班に別れて、R&Dセンターと開発生産の現場を見学させていただきました。R&Dセンターでは、最先端の生産システム(VORTEX精紡機:超高速革新空気精紡機、自動ワインダー、ダブルツイスターなど)およびVORTEX製品を拝見、開発生産では、2005年第1回ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞に輝いた"アレンジワインダー(異なる糸種・番手などさまざまな色糸を1本の糸に高速で巻き上げる)"の素晴らしさに目を見張りました。
 見学終了後の質疑応答は、熱心な質問が相次ぐとともに、筒井氏より「小割ワインダーはサンプル試織・試編に役立っのでは」の提案がなされるなど、一体感と充実感に包まれた時間となりました。  (安江理子記)