総会はTES福井会及び岡山会の代表幹事にも出席いただき、盛大に開催されました。
総会後特別講演として、(財)毛製品検査協会 関西検査所 丸茂征也氏から「カシミヤの品質追求」、またイマニシケンジ企画室代表 今西憲司氏より「繊維製品の購買者真理とファッションとしてのマーケティングビジョン」と題してお話をいただきました。
　その後の懇親会では、素材メーカー、アパレル、百貨店、消費者相談センター、クリーニング、それぞれ立場でご活躍される皆様が集まり、講演に引き続ぎ産業資材の開発動向やクレームについての情報交換、さらに20年度のTES会活動への要望など、時間一杯まで意見交換の止まない実り多き懇親会となりました。

特別講演１
(財)毛製品検査協会 関西検査所 丸茂征也氏
「カシミヤの品質追求」
まずはじめに各種獣毛の特徴をご説明いただきました。その後力シミヤ製品の品質評価について詳しくご説明いただきました。原料段階では直径、繊維長、混用率を評価します。
生地段階では混用率、堅牢度、物性を評価し製品段階においては混用率、耐洗濯'耐ドライ性を評価します。高品質な力シミヤとはホワイトカシミヤが多いこと、繊維長が長い、細さの平均値より細ければ高級品になります。またカシミヤの原料が減産傾向にあることも実体験を含めてお話いただきました。

特別講演２
『繊維製品の購買者心理とファッションとしてのマーケティングビジン』
イマニシケンジ企画室代表今西憲司氏
　ファッションの歴史を振り返り、感性が大切なファッションマーケットにおけるMD戦略についてお話いただきました。またファッションの宿命を知りマーケットに対応していく大切な能力についてお話いただきました。