日 時 | 2022年11月11日(金) 10:00~16:30 |
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場 所 | 大織健保会館 5階 3,4会議室 8階 講堂 |
パネル 展示 |
1.本部企画
「衣料品の品質苦情はなぜなくならないのか」 2.支部企画 「関西の地元産業を盛り上げる」 ・アイトス㈱「SDGsと環境、ユニフォームリサイクルの取り組み」 ・泉工業㈱「変態ラメ糸メーカーのものづくり」 ・大津毛織㈱「大津毛織が提案するSDGsに関連したテキスタイル」 |
講 演 | 1.「持続可能な社会の実現を支える化学繊維産業」
日本化学繊維協会 技術グループ長 大松沢 明宏 様 2.「最近の衣料用繊維素材について」 東レ㈱ テキスタイル・機能資材開発センター所長 秋月 健司 様 |
参加者数 | 190名 |
パネル展示
アイトス㈱
服から服をつくるプロジェクト、ジェンダーレス
制服、作業者の快適性を追求した作業着などを
展示
泉工業㈱
セルロース100%の生分解性ラメ糸と生地、
ラメ糸の説明などを展示
大津毛織㈱
裁断くず等を反毛し再生したリサイクルウールや
羊毛の色を活かした無染色の生地などを展示
講演
1.講演 13:30~14:40
「持続可能な社会の実現を支える化学繊維産業」
日本化学繊維協会 技術グループ長 大松沢 明宏 様
世界人口の増加、新興国での需要の拡大などにより繊維の需要は増加しますが、天然繊維は耕地などの問題で生産の拡大は困難であることから、化学繊維の需要は今後も増加することが予想されます。
日本の化学繊維生産量の世界でのシェアは1%ですが、主体は高性能繊維、高機能繊維で、優れた先端繊維素材で世界をリードしています。
持続可能な社会の実現のために資源有効利用及び脱炭素の観点から、使用済みPETボトルの利用や回収繊維製品の再繊維化による資源循環の促進、非可食部のバイオマス原料活用によるカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。
消費者にこれら製品の価値を認識してもらい価格が高くても購入してもらうことが普及につながるため、正しく選択できる表示制度や認証制度などの構築が必要です。
2022年5月に経済産業省がとりまとめた「繊維技術ロードマップ」にもこれらのことが記載されています。
2.講演 14:50~15:50
「最近の衣料用繊維素材について」
東レ㈱ テキスタイル・機能資材開発センター所長 秋月 健司 様
東レグループでは、革新技術・先端材料を提供することで、地球環境問題や資源エネルギー問題の解決に向けたグリーンイノベーション、医療充実と公衆衛生の普及推進に向けたライフイノベーションの両面から、持続可能な社会の実現に向けて取り組んでいます。
テキスタイル・機能資材開発センターでは、次世代人工気象室の設置、評価・解析設備を導入することで高付加価値品を創出し、繊維事業の飛躍拡大に貢献しています。
東レで開発した素材や製品の例として、ポリマー流を極限まで分割して複合繊維の断面形状を点で形成する紡糸技術「NANODESIGN®」で、今までの極細繊維では難しかった天然繊維の優れた構造や性能の再現した素材、導電性高分子を使用した生体電極付きウェア「hitoe®」、高機能防水透湿フィルムを使用しバリア性と快適性の両立させた「LIVMOA®」などのライフイノベーション素材、サトウキビの廃糖蜜を使用したバイオマス由来の「ECODEAR®」、再生型リサイクル素材の「ECOUSE®」、「&+®」などのグリーンイノベーション素材があります。