日 時 | 平成25年12月14日(土) 13:30~18:30 |
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会 場 | (一財)日本繊維製品品質技術センター(QTEC) 福井試験センター |
共 催 | 日本繊維製品消費科学会 北陸支部・福井地区 |
内 容 | 第一部 講演会 ①『機能性衣服(涼しい衣服、暖かい衣服)のメカニズム』 ~熱と水分の移動特性と着用感の関連について~ 講師:兵庫教育大学大学院 准教授 潮田 ひとみ 氏 ②『防護服と防護』 ~消防服、自衛隊服、放射線遮蔽衣服からマスクまで~ 講師:㈱廣瀬商会 特販事業本部 シニアアドバイザー 堀井 二三男 氏 |
参加者 | 講演会 61名、交流会 18名 |
(1)講演会
①『機能性衣服(涼しい衣服、暖かい衣服)のメカニズム』
~熱と水分の移動特性と着用感の関連について~
講師:兵庫教育大学大学院 准教授 潮田 ひとみ 氏
②『防護服と防護』
~消防服、自衛隊服、放射線遮蔽衣服からマスクまで~
講師:㈱廣瀬商会 特販事業本部 シニアアドバイザー 堀井 二三男 氏
潮田氏は、まず 人間が寒いとか暖かいとか感じるのは、皮膚等にある感覚受容器と連結する脳の視索前野にあるとし、そのメカニズムを"アイヌの涙"というハッカ油を用いた実験で、おもしろく解説された。
次に 各種繊維と熱伝導率や通気性と涼しさ(吸汗速乾素材)との関係を 戸外で電線張りする作業者のユニフォームの実験例から示された。また、暖かく過ごすための機能性繊維の活用や着用の仕方について 人間の脳の反応の仕方、身体部位による感じ方などとの関連から、クロー値(保温性の指標)を用い、解説された。
堀井氏は、機能性素材の概略について触れられた後、自衛隊の戦闘服や消防士の消防服等の防護服について、イランで実際着用された自衛隊の迷彩服の見本など、実物の服を呈示されながら、わかりやすく解説された。
防護服も用途により、いろんな機能が要求される。高視認性安全服、熱や炎に対する防護、有害物質や細菌に対する防護、防弾・防刃等機械的な作用に対する防護、放射能に対する防護等々。それぞれの性能基準とそれに適合する繊維や衣服の例について解説された。最後に、各種防護服に関する海外展示会の模様を紹介された。
(2)交流会
交流会では、講師のお二人と今年合格の新会員を囲み、活発な議論や交流が行なわれた。