2024年度

2024年度 TES新合格者歓迎・特別講演会

日 時 2024年12月14日(土)13:30~18:00
会 場 福井県自治会館      
内 容 《第一部》特別講演会
講演①『快適被服を科学する』
講師:横浜国立大学 教育学部 家政教育講座 教授 薩本弥生氏
講演②『PFAS規制の動向と評価方法』
講師:一般財団法人カケンテストセンター
   大阪事業所 環境化学分析ラボ ラボ長補佐 川名康博氏
《第二部》2024年度TES試験合格者紹介
《第三部》会場参加者で交流会を開催
参加者 会場:24名 リモート:66名

第一部 特別講演会 講演概要

講演①『快適被服を科学する』 講師:横浜国立大学 教育学部 家政教育講座
   教授 薩本弥生氏
夏季の着衣の温熱的快適性に寄与する因子として吸水速乾性、吸湿性、通気性等をあげられ、それぞれの評価法と実験結果を動画を含め、解説された。当然ではあるが、夏季、快適性を得るには涼しい素材を選ぶことと、涼しい着方をすることと結論された。従来は素材面での吸水速乾性が注目されたが、着方や服の構成から通気性について実証研究され「煙突効果」や「ふいご効果」という新しい視点での評価法を提示されたのが新鮮であった。 講演②『PFAS規制の動向と評価方法』 講師:一般財団法人カケンテストセンター 大阪事業所
   環境化学分析ラボ ラボ長補佐 川名康博氏
PFASや類似物質に相当するもの規定、日本及び欧州の規制内容(日本では化審法)が示され、氏が日常行なっているPFASが含まれているか否かの各種試験方法が紹介された。但し、微量のPFASは検出されないこともあるが、規制法に抵触しないためには、まずは製造段階で使用しないことが肝要と指摘。いずれも厳しい内容で、染色工場で使 用の撥水加工剤なども含め影響が大きいことをあらためて認識した講演であった。