日 時 | 平成29年11月11日(土) 13:30~17:00 |
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会 場 | 福井県坂井市・高椋(たかぼこ)コミュニティセンター |
内 容 | ①『要 把握-繊維の改質・加工・複合等により生まれる新特性』
講師:松本技術士事務所 松本 三男 氏(元帝人) ②『制電衣料の話』 講師:野口技術士事務所 野口 章一郎 氏(元KBセーレン) |
参加者 | 58名 |
松本氏
からは、機能性素材の最近の開発動向を 新合繊開発の原糸メーカーの中心におられたご経験から 2成分系や異形断面、改質剤練り込み等のポリマー工程、
サイドバイサイド型などの複合防糸工程、特殊延伸、複合仮撚加工などの多彩な
手法が最近の機能性繊維に使われていることを示された。また、繊維や加工剤の
ナノサイズ化が進み性能が向上している点や複合糸を扱う際の物性面で注意すべ
き点などを指摘された。
野口氏からは、クリーンルーム等で用いられる制電衣料、防塵衣料についてお
話し頂いた。各種導電糸、制電糸の導電性と障害抑制効果を対照、逆芯鞘構造糸(カーボンが表面に出る糸)の開発に到った点を話された。「微粒子可視化装置」の中で如何に塵が出ているかの動画も紹介、制電性の測定は国際的には摩擦帯電法ではなく、表面抵抗測定法である点を、最後に制電性に合格しない製品で2本の導電糸で構成される1本が撚糸をされていないという原因を特定した事例を紹介。