日 時 | 2019年11月2日(土)13:30~17:00 |
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会 場 | 坂井市・丸岡総合福祉保健センタ 多目的ホール |
参加者 | 58名 |
講演1.『最近の洗濯機事情について』 講師:シャープ㈱
洗濯機技術部
部長 池上 教久 氏 (日本電機工業会を代表して講演)
洗濯機全体の需要動向と技術動向を「洗浄技術」「乾燥技術」「清潔技術」「低騒音低振動技術・ユニバーサルデザイン技術」の要素技術に分けて、わかりやすくお話しされた。洗剤の力を引き出す泡洗浄や流量の調整やAI洗濯の為のセンシング技術などの洗浄技術、ヒートポンプを活用した乾燥技術、洗濯槽の汚れ除去技術(黒カビの発生の抑制、除菌する装置)や電荷イオンを発生させ除菌する"ナノイー"などの清潔技術、低騒音・低振動の装置やAIを活用した制御技術(戸外からスマホ操作)などの技術について家電メーカー各社の機種に触れ展開された。
講演2.『家庭用洗剤の最近の開発動向』 講師:ライオン㈱
ファブリックケア研究所 主任研究員 小倉 弘嗣 氏
洗剤の歴史と基礎知識(成分とその機能)に触れられた後、ここ10年で急成長の液体洗剤について詳述された。特に、同社が独自に開発の植物由来のMEE(メチルエステルエトキシレート)という界面活性剤は ①従来タイプの直線状のものと比較し、逆円錐状の立体構造で分子占有面積が大きく②エステル結合を有し、③親水基の末端にメチル基を持つことで、ゲル化が少なく濃縮化に成功、洗浄性(繊維の奥の汚れをナノレベルで分解)・すすぎ性・破泡性を飛躍的に向上させたことを動画をまじえ説明された。この他、最近話題の部屋干しについての注意点などについても話された。
*今回は家庭洗濯の2大要素の洗濯機と洗剤の最新の話題で質疑も活発に行われた。