2021年度

2021年度 品質と技術に関する講演会

日 時 2021年10月23日(土) 13:30~17:30
場 所 Zoomによる完全リモートの講演会
内 容 講演1.
『百貨店における衣料品の品質管理部門の役割』           
講師:(株)高島屋 法務・リスクマネージメント室 品質管理グループ 
   課長 小倉 妙子 氏
講演2.
『ポリウレタン樹脂の基本・応用・耐久性』           
講師:京都女子大学 家政学部 生活造形学科 教授 榎本 雅穗 氏
参加者 94名

講演会要約

講演1『百貨店における衣料品の品質管理部門の役割』 講師:(株)高島屋 
    法務・リスクマネージメント室 品質管理グループ 課長 小倉 妙子 氏   
 
百貨店の品質管理部門は 商品の表示が適正化かどうかをチェックすることが主要な役割であるとし、家表法や景表法、薬機法など関係法令に照らしてどうかということを実例をあげながら解説。最後に最近申し出の品質苦情事例として、液体洗剤によるシャツの変退色やアルコールが関係したと思われるカバンの変形などを紹介された。繊維製品と関係法令について頭が整理される講演でした。
              講演2『ポリウレタン樹脂の基本・応用・耐久性』  講師:京都女子大学 家政学部 生活造形学科 教授 榎本 雅穗 氏
 
不織布をベースとした人工皮革、織編布を主にベースとした合成皮革、塩ビレザーの区別とそれぞれの具体的な製造法や構成について解説。また、環境対応型の人工皮革や合成皮革の製造法にも触れられた。更に、氏の専門である、これらの皮革に用いられるポリウレタン(PU)樹脂の化学構造やポリエーテル系PU、ポリエステル系PUの物性(耐久性)の違いと諸条件(水、光、熱など)によるPU樹脂の劣化のメカニズムと耐久性の評価法について解説された。TES として貴重な基礎的知見を得る素晴らしい講演でした。