2023年度

2023年度 工場見学会(研究所見学会)

日 時 2023年9月8日(金) 14:00~16:00 (ハイブリッド開催)
会 場 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 北陸デジタルものづくりセンター
内 容 (1)講演 『産総研におけるスマートテキスタイル開発』
 同センター 所長代理 牛島洋史氏  (スマートテキスタイル研究長)
 サステナビリティ、ウェルビーイングに重点を置いた未来の産業につながる繊維技術の戦略や工程を示す・経産省「繊維技術ロードマップ」の作成(2022年5月)に委員として関わった牛島氏が、同センターの紹介とスマートテキスタイル開発の研究目的・内容について話された。特に 人間の動いている状態の生理情報を得るデバイスとしてのスマートテキスタイルの開発を主眼に従来の概念を超えた先進的な取り組みについてのお話があった。

(2)所内見学 
 スマートテキスタイルの1つとしてホールガーメントをつくることができる横編み機を活用した導電性繊維(センサー)を編み込んだウェアの実物を見て、またニットの物性が測れるKESの改善機(KES-1B)や 最新のサーマルマネキンを見学した。人間の生理計測を行い、快適性との関連を解析し高性能で着心地の良いウェアの開発につなげる。また布地の裏に滲まない繊細なプリント技術を実現するスクリーンオフセット印刷機も見学した(牛島氏が説明)。 更に、スマートテキスタイルの実証を行う「運動計測・評価実験室」を見学。マーカーをつけないでも人の動きを計測できる映像式モーションキャプチャを有する最新鋭の設備を見学した。見学者の一人がモデルになり歩行~解析映像を見ることが出来た。撮影した映像を4Dスキャナーを活用~表面3次元計測を行い、骨格や筋肉の動きまで解析できることは驚きであった。スポーツウェアや用品の設計に留まらず、ウェルビーイングに資するスマートテキスタイルの開発に有効である(村井氏が説明・・共創場デザイン研究チーム長 東大准教授)。

*先進的な取り組みに大変刺激を受けた見学であった。
尚、希望者が多く、2次募集を行い、9月29日も同見学会を実施した。
参加者

30名