日 時 | 平成28年9月17日(土)13:30~17:00 |
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会 場 | 福井県坂井市『長畝(のうね)コミュニティセンター』2階大会議室 |
参加者 | 53名 |
(1)『新JIS L 0001 取扱い表示記号の運用と 今後の課題』
㈱レナウンアパレル科学研究所 代表取締役 藤吉 一隆 氏
(アパ産協 コンプライアンス委員会 品質管理小委員会 委員長)
(2)『新JISと 商業ウェットクリーニング』
株式会社 TOSEI 開発技術1部 須田 雅太郎 氏
藤吉氏は、①JIS L 0001 制定の背景と内容(ISOとの整合とそのいきさつ)、②表示記号ガイドライン作成の背景と概要(表示記号の意味、組合せ共通コードの作成のいきさつや検索システム等)、③今後の課題(整合性のある表示の仕方や消費者への周知等)の順番で、わかりやすく解説された。
ISOとの整合については 下掲の写真のように 各国の洗濯機の仕様が異なるという背景や 絵表示の記号には 制約があることなどから 難航した経緯がよく理解できた。表示方法の基本理念として(消費者の立場に立つ表示内容/環境に対し考慮する/世界中の生活者が対応できる表示を目指す)の3点を示されたが、12月1日施行へ向けて 表示責任者が大変な作業であること、消費者(生活者)への周知がこれまた 大変であることが認識された。
須田氏は、新JISで懸案のウェットクリーニングについて、詳しく 話された。商業クリーニングのドライクリーニングとウェット系クリーニングの違いを実演(小実験)されたり、MA値(Mechanicai Action値:洗濯機械力)を測定するデンマーク製のMA布の実物を回覧され、また 下掲の写真のように ウェットクリーニング機の実際の動画を見ることができるなど大変 工夫された講演で わかりやすく 大変 勉強になった。充実した講演2題であった。