15年度

第1回アパレル問題研究会-ディスカッション

事例1 裏面ラミネートフィルムの剥離 
事例2 ドライクリーニングによる際ツキ
事例3 PVC(ポリ塩化ビニル)の硬化 
事例4 裏面コーティング樹脂のベタつき・剥離 
事例5 PVC(ポリ塩化ビニル)の硬化2
事例6 ボンディング接着樹脂の経時劣化

事例2ドライクリーニングによる際ツキ

事例データ
商品 メンズコート
苦情内容 合成皮革のコートをクリーニングしたところ、裏地にシミがついてとれない。
組成表示 表地:合成皮革(ポリウレタンコーテイング)
取扱い絵表示
検討内容
  • 1.なぜこの現象が起こったか?
  • 全ての縫目が閉じこめられているため、クリーニング溶剤の抜け道がない。
  • 2.判断基準と試験方法
  • 製品試験(石油系ドライクリーニング)
     (Soap抜き+きれいな溶剤+充分な乾燥)
  • 3.対策
  • ・溶剤管理:水分含有率を下げる 0.03%以下
    ソープ濃度 0.5%以下
     脱液は十分に行う。通常の5~8倍増
    (一度にかけず、2~3回に分けて行う)
     乾燥温度をかけない。
    温度・40℃以下
    時間・2~30%増
  • ミシン目部分の乾きの遅い部分に、溶剤が乾燥しきれすに少しづつ蒸発となるのでキワジミとなる。
    その際は1点のみを別洗いとし、ドライヤーでの処理が必要となる。
  • 参 考
  • クリーニング業者から見た「際ツキ」

掲載の検討結果は、あくまで課題試料の観察及び事故状況の推定に基づいて検討した結果の一つであり、試験や分析から導いたものではありませんので事実と異なることがあります。ご了承ください。