日 時 | 2022年1月29日 14時~16時 |
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場 所 | 愛知県女性総合センター(ウィル愛知)大会議室 |
内 容 | テーマ
: 「百貨店における品質管理部門の役割」 講 師: ㈱髙島屋 法務・リスクマネジメント室 品質管理グループ 品質管理担当 課長 小倉妙子氏 | 参加者 | 74名 |
当地は新型コロナまん延防止等重点措置の地域に指定されており、当日も愛知県で一日あたりの新規感染者が5613名、岐阜県815名、三重県632名と開催が心配されましたが、難関を突破した新会員8名を迎え、検温、消毒等、必要な感染防止措置をしてなんとか開催いたしました。
コロナ前は新会員歓迎講演会に続き懇親会を実施しておりましたが、今回も昨年に引き続き懇親会は行わず講演会のみの催しとなりました。
講師の所属する品質管理グループは、髙島屋として「お客様に信頼される安全・安心な商品の販売」に向け、多品種の商品に対応する為、検査室、専任専門スタッフを各所に配置し「情報発信」「指導啓発」「検査・調査」「品質管理」「表示管理」「危機管理対応」などの機能を発揮し、さらに髙島屋グループの自主基準も整備して、商品関連事故の「予防・再発防止」に取り組んでいらっしゃいます。
(以下、ご講演内容)
品質管理に関係する事例として、①排除命令や措置命令を受けた事例をあげ、表示の誤り、誤解を与えかねない表示への注意、 ②ヒートテックや鉱物系繊維など、新しい素材・アイテムなどの情報の取得、 ③エコファーなど素材の呼び方の変化に注意、 ④サステナビリティなど繊維ファッション業界を取り巻く環境の変化にも留意しつつ、持続可能な社会の形成のため、繊維ファション業界も変化についていかなければならない。
次に、関係法令への取り組みについては、対象品目に必要な表示項目を規則に従い表示する。不当景品類及び、有利誤認、優良誤認などの不当表示、強調表示、根拠が必要な表示等は、一般消費者の利益を保護するためにも注意しなければならない。
薬機法については、繊維製品にも化粧品の許可を取得した物もあるが、効能効果については、表示可能なものを使用する。また、衣料品や雑品では表現できない不適正表示もあるので注意したい。
その他、「休養サポートを目的とした繊維製品」「吸水ショーツ」「マスク」などを例として、表現の仕方によっては目的を暗示させたり、誤解を招いたりする場合があるので、誇大広告の禁止、広告の制限などにも注意しなければならない。
以上、講師には貴重なお話を長時間にわたりご講演頂き、私たち衣料品の品質管理に携わる者として、大変参考になり感謝いたしております。有難うございました。
講演後、代表幹事から新会員の方の紹介ならびに祝辞が述べられました。新会員の方々のさらなる職場での活躍の一助にTES会を利用されることを願いつつ報告を終わります。