22年度

平成22年度 新会員歓迎会

日 時 平成23年1月15日(土) 15:00~18:30
場 所 名古屋駅前 スーパードライ名古屋
講 座 『繊維製品のリサイクル』~現状と課題~
 講師 京都工芸繊維大学大学院教授 木村 照夫先生
参加者 47名

歓迎会要約

第1部 セミナーテーマ 「繊維製品のリサイクル~現状と課題」
講師 京都工芸繊維大学大学院教授 (社)日本繊維機械学会会長 木村 照夫氏

 リサイクル工学の定義から始まり、繊維製品のリサイクルが進まない要因は素材や形状の多様性、付属品や汚れ等の介在により純粋な物質とすることが困難であることにあると説明された。エコと環境が叫ばれる時代にあって、研究段階でのリサイクルはできても実用化となると経済性の点でなかなか進まないのが現状という。産学共同研究では様々な試みが成果をあげているというのだが。
 化学繊維屑をペレットにし、射出成型で成型品を作る。繊維廃材をボード化して家具等を作る。廃棄FRPからガラス繊維を抽出して有効利用する。西陣の呉服類を化粧版へ応用するのは京都ならではのアイデアか。北山杉皮のペーパー化はまるでパピルスのよう。生姜産地の町では生姜茎葉をエコバッグに。樹の葉から香る和紙。生産量の40%が廃棄されているという野菜は食べられる紙に。抗酸化物質がふんだんに含まれる醤油搾り粕からは錆止め紙などなどアイデアは尽きない様子。時代はリサイクルばかりでなく、未活用資源の活用への拡がっている。先生にかかると難しいはずの話も楽しく聞こえてくる。

第2部 懇親会  新会員及び出席既会員の自己紹介を挟んでビールと料理を楽しむ中、活発に名刺交換や情報交換がなされ、会員交流の場として大いに盛り上がった。