2024年度

クレーム事例勉強会 (第156回) 

日 時 2024年10月25日(金)18:30~20:00
場 所 ウィンクあいち 1109室 
内 容 <第1部>クレーム品のグループ検討会(3種のクレーム事例をチーム別に検討)
 ①コートのプリント汚染
 ②カットソーの摩擦移染
 ③オイルドジャケットの硬化
 3チームに分かれて検討結果を発表し、意見交換
<第2部>検査機関によるクレーム事例紹介  
 講師:一般財団法人ニッセンケン品質評価センター 
    渡辺俊充氏・堅田眞矢氏
異色濃淡製品の汚染事例について、試験結果を示して解説いただいた。  
参加者 24名

概要

<1部> 検討したクレーム事例は、①プリントコートの洗濯汚染 ②ベア天Tシャツの摩擦汚染 ③オイルドジャケットの水洗いによる硬化の3点で、グループごとに活発な意見交換がおこなわれました。検討した原因について、
 ①ドライ表示が不適・顔料プリントの経時劣化
 ②ポリウレタン糸の摩擦堅牢度不足
 ③オイルド商品特有の取り扱いに対する理解不足など
と考察を発表しました。最後に渡辺氏からは、検査機関としてのご意見や検証すべき試験項目を紹介され、顔料プリントのバインダーやポリウレタン糸の注意事項についてご説明されました。
<2部> 講座は、堅田氏が異色濃淡製品に発生した汚染事例について、温度・湿度・圧力の3点を考慮した 場合に実施することが多い試験と結果の試験後片を参加者に示しながら詳しく解説していただきました。 「夏頃に高温多湿な船便で、ビニール袋に入った製品を段ボールで輸入したら、濃色部から淡色部分に汚染が生じていた」という申し出の多い想定で水に対する染色堅牢度、色泣き試験、昇華堅牢度試験について試験結果を検証され、参考試験として室温70℃、湿度95%条件のジャングル試験方法までを比較して紹介されました。
今回は、知見が豊富な堅田氏、渡辺氏のご両名にご参加いただき贅沢で有意義な勉強会になりました。