＜１部＞検査機関によるクレーム事例紹介講師　（一財）ニッセンケン品質評価センター 　
　　　　中部事業所 草間 隆史 氏 ＜２部＞クレーム品のグループ検討会
　１部では、最初にクレーム調査時の必要情報と外観観察のポイントについて説明されました。
その後、実際のクレーム事例として「カットソーパンツの変色」と「不織布マスクの異臭」の２件について具体的に試験項目の選択から試験結果を踏まえた分析まで、費用対効果にも触れながらウイットな解説をして頂きました。
　2部では、クレーム品の現物をグループで観察して原因や考察を自由にディスカッション、グループ毎に考察結果を発表して意見交換をおこない、最後に検査機関として草間様からご考察とアドバイスをいただきました。
　検討したクレーム品は、３点で
　　①麻混ブルゾンの変退色と損傷
　　②キャラクターTシャツのプリント部分の変色
　　③ダウンジャケットの洗濯汚染
でした。
　それぞれの原因について、①汗と光の複合作用とポリウレタンの経時劣化②熱か酸化防止剤の影響による化学反応③裏地か縫い糸からドライ溶剤に汚染して染み出しが生じたもの等と考察をまとめました。今回も多業種の会員同士で活発な意見交換ができ、有意義な交流の場となりました。