日 時 | 2023/2/17(金) 18:30~20:00 |
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場 所 | 瀧定名古屋株式会社 17階ホール |
参加者 | 38名 |
・検査機関によるクレーム講座
講師 (一財)ボーケン品質評価機構
名古屋試験センター 平岩 清隆 氏
はじめに、近年ボーケンに持ち込まれたクレームの現象傾向について説明されました。
変色、色泣き・汚染、黄変といった色に関する苦情が最も多く、全体の4割を占めることを指摘されました。
次に、染色加工で発生しやすいトラブルとして、色違い・中希・エンディングなどについて解説されました。色に関する最も多いトラブルということで、光源によって色が違って見える「演色性」や「メタメリズム」という特性を説明された後、判定基準として標準光源(D65)を用いる必要性について述べられました。
事故事例紹介は、ドライクリーニングで生じた生地の溶融、ラインストーンの白濁、合成皮革の硬化など。家庭洗濯で生じた塩素系漂白剤による脱色、絹繊維のフィブリル化、硫化染料の脆化、羊毛製品のフェルト収縮など10件について、分析結果や再現試験などを検証して大変分かりやすく解説していただきました。
最後に、WEBで開催中の「ボーケン展」にも多くの事例展示があるという情報と勧誘で締めくくられました。