日 時 | 2022/12/15(木) 18:30~20:00 |
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場 所 | 瀧定名古屋株式会社 17階ホール |
参加者 | 36名 |
・検査機関によるクレーム講座
講師:(一財)カケンテストセンター
東海事業所一宮ラボ 宍戸 亮太 氏
はじめに、クレーム調査の注意事項についてわかりやすく説明されました。(1)情報収集(2)クレーム品の観察(3)評価試験(4)再現試験の順にポイントを整理して解説いただきました。(5)として結論の部分は、拡大解釈や無理な結論付けはせず、不十分なときは原因不明とするか推測事項の説明に留めるべきと強調されました。
クレームの事例については、色やけ・昇華・スナッグ・斜行・ピリング・虫食い・カビ・蛍光増白剤・首周りの寸法不足・ファスナーの不具合と10件について電子顕微鏡の画像も示しながら丁寧に考察してくださいました。
講演後の質疑応答では、LEDの変色について検査機関としての見解を求められましたが、現段階で明確なデータや基準は示せないとのこと。LED光源の問題提起やその色々な障害となる説明は興味深いものでした。
今後、衣料販売店に設置されるLEDは益々多くなると思われますが、商品の受けるダメージが出来るだけ少ないLED光源を選択するとともに、衣料品の陳列や展示方法も併せて工夫する必要性について示唆されました。