日 時 | 2022/6/17(金) 18:30~20:00 |
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場 所 | ウィルあいち セミナールーム1,2 |
内 容 | ・検査機関によるクレーム講座
講師:(一財)ニッセンケン品質評価センター 中部事業所 堅田 眞矢氏 、 渡辺 俊充氏 |
参加者 | 38名 |
・検査機関によるクレーム講座 講師:(一財)ニッセンケン品質評価センター
中部事業所 堅田 眞矢氏 、 渡辺 俊充氏
講義内容は、具体的なクレーム事例を3件挙げられ、それぞれの事例について克明なレジュメの画像を観ながら発生状況・検証結果・原因の推測の順に分かりやすく解説していただきました。
1、「ブラウスのほつれ」の事例は、パイピング生地と身生地部分の縫い目滑脱が原因と推測されブレスレット等の装飾品との接触により、一点に力が加われば弱い力でも滑脱が生じる可能性について示唆された。
2、「帽子のシミ」の事例は、整髪料の付着が原因と推測された。汗との相違点として、汗は成分の残留物に塩分の白い筋や付着箇所に日光による変色が合わせて発生することが多い事を説明していただいた。
3、「マスクへの異物混入(未使用)」は、異物が昆虫であり形態的な特徴からヒメマルカツオブシムシの一種と同定され、同属は世界的な衣類・食虫害虫として知られ、幼虫期に繊維や植物質の食品を加害してしばしば問題になる事からその生態や特徴について詳しく教えていただいた。
講義後に、ニッセンケン様が開始しているフッ素系撥水・撥油加工製品の定性分析、リサイクルPET繊維の判別試験、繊維製品の衛生確保を目的とした生菌数測定試験の応用などの提案をご紹介くださいました。