日 時 | 2021/04/15(木) 18:30~20:00 |
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場 所 | ウィルあいち セミナールーム1,2 |
参加者 | 29名 |
・検査機関によるクレーム講座 講師 (一財)ニッセンケン品質評価センター 堅田 眞矢氏
新型コロナウイルスが発生したからこそ生じたと思われるクレーム事例について紹介していただいた。
①マスクの付着物、②ゴム手袋への異物混入、③赤白帽子のあご紐の伸びきりについての紹介があった。
①開封前の個包装のマスクに赤い物質が付着しているのが観察された。数種類の薬品を使用して検証したところ、『血液などの鉄成分が付着したもの』と確認された。
②ゴム手袋の内部に確認された異物は、炭化しているように観察され、分析したところゴム手袋とほぼ同成分であることが判明した。製造中の乾燥工程の際に焦げてしまった材料の一部が何らかの拍子に混入した可能性が示唆された。
③生徒に配付前の新品製品を部屋に数ヶ月間保管した後に発見された。あご紐にはゴム糸が使用されており、何ヶ所も破断していることが拡大観察にて確認された。通常の認識では、未使用品のゴム糸が破断することは考えにくいため、関係者一同首を傾げているとのこと。
保管していた部屋は、何らかの消毒作業が行われたことは判っているが、消毒作業の内容が不明のため、原因の特定には至っていないとのことであった。
いずれもクレーム事例としては珍しい状況であり、今後別の角度からの検証が必要になるかもしれないとのことであった。
その他、エコテックスに関する情報や燃焼試験に関する情報について説明していただいた。