日 時 | 2020年12月11日(金) 18:30~20:00 |
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内 容 | 検査機関によるクレーム事例講座
講師:(一財)ボーケン品質評価機構 古牧 力 氏 生地検査では合格範囲内であったが、保管時において、光や温湿度などの環境条件に影響を受けたことによって起きたクレーム事例をいくつか紹介いただきました。 |
場 所 | ウィルあいち(愛知県女性総合センター) 1階 セミナールーム |
参加者 | 29名 |
新型コロナウイルスの影響により、一部の物流が滞ってしまった関係で、従来であれば気が付かなかったような保管時のクレーム事例について、いくつか紹介していただいた。なお、当セミナーと同時期に名古屋地区にてオンライン展示会を実施されており、同様のクレーム事例の最新情報について紹介されているとのことであった。
当セミナーのクレーム事例内容としては、
①通常の耐光堅牢度試験よりも長い処理時間による変色の再現
②高温多湿環境下における酸化窒素ガス(NOxガス)と紫外線(耐光)の複合反応による
変色の再現
③JIS規格に加えて、試験条件を実際の環境に合わせたカスタマイズした昇華堅牢度に
よる汚染
④摩擦などの熱で消失し、低温にすると復色するペンをチャコペンとして使用した際の
事例
などの紹介があった。
いずれの事例も通常の生地検査では合格範囲内であった事例であり、保管時において、光や温湿度などの環境条件に影響を受けていることを、これまで以上に注意していく必要があるとのアドバイスをいただいた。