日 時 | 2019/8/23(金) 18:30~20:20 |
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内 容 | 第1部 検査機関によるミニ講座
講師 (一財)ニッセンケン品質評価センター 中部事業所 試験課 課長 川原 史光氏 第2部 クレーム品のグループ検討 |
場 所 | 金城学院大学サテライト |
参加者 | 19名 |
第1部 検査機関によるミニ講座 講師 (一財)ニッセンケン品質評価センター
中部事業所 試験課 課長 川原 史光氏
同センターで扱ったトラブル事例の中から、
①着用による色移り(摩擦堅牢度不良)
②低温で復元してしまうチャコ跡
の2事例について事象と推察した原因、確認試験、防止策等を紹介していただいた。
①の色移りは、トラブルの定番ともいうべく相も変わらず発生している染色不良によるものだが、今回の事例では、組織の関係で裏側の摩擦堅牢度が悪く、下着に色移りしてしまったとのことであった。一般的に表側の堅牢度には気付けても裏まで試験対象にしていないケースが多いと思われ、参考になる話であった。
②のチャコペン跡は、2010年頃に日本で開発された文具を、アイロンで消せる便利なチャコ代用品として日本側が海外工場に推奨し、その後低温になると色が復色することが判明して使用禁止としたものの徹底できずにいまだにしばしば冬場の寒冷地等でトラブルが発生している問題である。粘り強く使用禁止を指導していくのが解決策だと思われる。
第2部 クレーム品のグループ検討
・Aグループ
ラバープリントにスジ状の割れ目が発生したTシャツ →検討結果はこちらから(PDF)
・Bグループ
黒いドット柄から色泣きが発生したフランス製エプロン →検討結果はこちらから(PDF)
・Cグループ
着用、洗濯により表面が白っぽくなったブラウス →検討結果はこちらから(PDF)