日 時 | 2018/4/20(金)18:30~20:30 |
---|---|
場 所 | 金城学院大学サテライト |
内 容 | 講演: 『良いモノづくりへの提案 -接着芯地の基本とクレーム事例-』 ㈱三景 仕入部 大前 隆 氏 |
参加者 | 37名 |
今回の勉強会は、クレーム事例の検討に替えて㈱三景 仕入部 テクニカルサポート担当の大前 隆(ゆたか)氏に『良いモノづくりへの提案 -接着芯地の基本とクレーム事例-』と題してご講演いただいた。
芯地は服作りの上で重要な役割を果たしているが、副資材という性格上「縁の下の力持ち」的存在に甘んじている。今日、広く使われている接着芯地について使用目的、種類、接着条件や接着時の注意点について解説していただいた後、後半はシミ出しやモアレ現象等のトラブル事例について写真を示しながら説明していただいた。
表地の組成や肉厚に適した芯地を選ぶこと、樹脂の形状はシングルドットかダブルドットか、ドット密度と表地との関連等は基礎知識としてとても参考になる話であった。
接着の3条件[ 温度、圧力、時間 ]はよく言われるところであるが、現場のプレス機の表示が必ずしも適正でない場合もあるので、サーモペーパーを使って実際のローラー上の温度をチェックすること、摩耗によりローラー部位による圧力差もあり得るので左右、中央等の複数個所に同じテスト布を流して接着具合にむらがないか確認する必要があるという。これらの話を現場ですぐに活用することで接着芯地によるトラブルを減らすことができると思われる。
参加者が勉強会で聞いたことを自社で実践してくれることを切に願う。