29年度

クレーム事例勉強会 (第125回) 

日 時 2017/12/15(金)18:30~19:40
場 所 金城学院大学サテライト 
参加者 39名

概要

 今回の勉強会は、クレーム事例の検討に替えてYKKスナップファスナー㈱中部支社の駒瀬義人氏にスナップ製品の基本知識、加工に関する注意点等をよくあるトラブル事例を交えながらご講演いただいた。

スナップ関連トラブルを防止するための3ステップ(同社の役割)
① 適切なスナップの選定
(例)近年、主要原料である銅価格の急騰により、他の金属の使用量を増やしたり、板厚を薄くする等により物性面で強度不測のスナップが出回っている
② スナップに合った治具(コマ)の使用
(例)中国には2000社ものメーカーがあるといわれているが、スナップとコマ、コマと取り付け機器にはメーカー間の互換性がない
③ 取り付け加工機器の正しい使用
(例)生地が厚いと足がしっかりはまらなかったり、薄いと浮いた状態で締め付けができていなかったりする 段差部分やステッチ部分への取り付けは取り付け不良やステッチ切れというトラブルにつながる

 上記のほかに取り上げていただいた事例は、④変色、⑤シーズンクラック(時期割れ)、⑥なんでもパッキンを使用、⑦回ってしまう不良の検査逃れに見えない足部分に糸巻きするゴマカシ、⑧スナップ表面のキズ、変形、⑨検針反応の各事例でした。

取り付け加工の注意点
・取り付け状態のチェック:
 ①破れ、②スリップ、③キャップが回る、④変形、キズ、⑤変色
・取り付け部分のチェック:
 ①生地厚段差のないこと、②薄い素材、ストレッチ素材の滑り、③ステッチ部分