日 時 | 2017/6/16(金) 18:30~20:30 |
---|---|
場 所 | 金城学院大学サテライト |
内 容 | 第1部 検査機関によるクレーム事例紹介 第2部 クレーム品のグループ検討 |
参加者 | 35名 |
第1部 検査機関によるクレーム事例紹介
講師 (一財)ボーケン品質評価機構 名古屋事業所 山内 康嗣氏
ボーケン展で使用するパネルを用いて、①変色、②素材強度、③合成皮革のトラブルの3テーマに沿って8事例を取り上げ、それぞれについて解説していただいた。
第2部 クレーム品のグループ検討
・Aグループ
ドライクリーニングにより黄変したとクレームになったリヨセル混チノパンツ
→検討結果はこちらから(PDF)
・Bグループ
クリーニング業者の水洗いで10%近く縮んだとクレームになった綿絹麻混の婦人ジャケット
→検討結果はこちらから(PDF)
・Cグループ
ドライクリーニング後、着用するとずり上がってくるとクレームになった婦人綿ポロシャツ
→検討結果はこちらから(PDF)
*最後に、参加していたクリーニング業者より、シームレスダウン製品のタンブル乾燥による
トラブルについて注意喚起があった。
保温性がより高い、ダウンが噴き出しにくい等のメリットが謳われ、消費者の支持を集めつつある同製品だが、乾燥条件を間違えると接着剤が溶融して剥がれてしまう恐れがあると報告された。
乾燥温度は60℃以下で乾燥時間は40分迄、かつ、接着剤の劣化が生じていない条件であれば、はく離に至る可能性は低いが、温度がそれより高温であったり、60℃でも乾燥時間が1時間を超える等、長くなるとはく離する恐れがあるとの報告であった。市場に出回り始めてまだ日が浅く、消費者、クリーニング業者ともに取扱いの経験が少ない製品であるので、乾燥条件、接着剤の経時劣化の影響については、今後、関係業界で検討していく必要があると思われる。
(注意)本件コメント中の数値については、報告した業者の経験による数値であり、公的機関における試験等を経たものではないので、あくまで参考値としてとらえてください。