日 時 | 平成27年2月20日(金)18時30分~20時10分 |
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場 所 | 金城学院大学サテライト |
参加者 | 27名 |
第1部 検査機関による事例紹介 講師 (一財)ケケン試験認証センター 中部事業所 田中 裕也氏
第2部 グループによる検討 Aグループパンツを数回着用後、洗濯処理を施したところ、ポリウレタン糸の飛び出しが発生した
・商品組成:
レーヨン75% ナイロン20% ポリウレタン5%
・取扱い絵表示 103ネット 202 303 402
〔検討結果〕
苦情品を観察すると、着用時に横に引っ張られる所に多く糸の飛びだしがみられた。発生原因として、ポリウレタンの伸長性とレーヨン、ナイロンの伸長性が大きく異なったために、力が加わった際に糸のゆるみ具合の差で飛び出しが発生した、所謂スリップイン現象と推察される。
Bグループ
ダウンコートのドライクリーニング後に色の濃淡ムラが発生した
・商品組成:
表地 ナイロン93% ポリウレタン7%
詰物 ダウン90% フェザー10%
・取扱い絵表示 106 202 304 402
〔検討結果〕
苦情品を観察すると、全体のムラとシミのようなムラが発生している。発生原因として、ドライクリーニング後の乾燥ムラが考えられる。新品のドライクリーニング溶剤を生地に滴下しただけでシミになったことから、取扱い絵表示をドライクリーニング不可に変更することが望ましいとの意見がでた。
Cグループ
コートのドライクリーニング後にシミが発生した
・商品組成:
表側 綿100% 裏側 綿100%(ウレタン樹脂で貼合)
・取扱い絵表示 107 202 303 当て布 402
〔検討結果〕
苦情品を観察すると、ベージュのコートにスジ状のシミがみられる。発生原因としては、ウレタン樹脂のしみ出し、もしくは溶剤の逆汚染が推察される。付記用語に短時間処理、自然乾燥とあることから、再洗浄を行い、自然乾燥することで改善される可能性が考えられる。