日 時 | 平成26年10月17日(金) 18:30~20:30 |
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場 所 | 金城学院大学サテライト |
参加者 | 20名 |
第1部 検査機関による事例紹介(変退色・汚れに関する事故) 講師 (一財)ニッセンケン品質評価センター 中部事業所 渡辺 俊充氏
第2部 グループによる検討 Aグループ検討品:
ポリウレタン混綿レーヨンスラックスの商業クリーニングによる収縮
トラブル品の概要(ヨコ方向ストレッチ)
組成:
綿 57% レーヨン 40% ポリウレタン 3%
取扱い絵表示:
103-202-403-502-602
注意表記:
家庭洗濯をしてほしい
自然乾燥をしてほしい・
洗濯後に多少縮む
トラブル概要:
水洗処理後ボックス乾燥(60℃)でヨコ20%、タテ10%の収縮が発生した
参加者の意見:・クリーニング店で自然乾燥は難しく、高温(70~80℃)で乾燥することが多い
・消費者は丈直しをしていないと言っているが、裾のステッチ糸が違うように見えることから、丈直しをした可能性も考えられ、よこ方向のみの収縮ではないか
・取扱い絵表示にアイロン表示がないことから製品検査が行われていないと考えられる
Bグループイベント用ワンピースの商業クリーニングによる部分変色
トラブル品の概要
組成:
表示なし
取扱い絵表示:
107-202-303当て布-402
トラブル概要:
セキユ系ドライクリーニングで表地表面の金色が
部分的に銀色に変色した
参加者の意見:
・ポリウレタンコーティングと考えられ、変色部は表面のコーティングがはく離しているため、正常部と色が違って見える
・原因としては経時劣化が推察され、ジャングル試験(加水分解・摩擦試験)で確認できると考えられる
・イベント衣装ではあるが、企画に問題がある
Cグループ商業クリーニングによるダウンコートの飾りパールの変色
トラブル品の概要
取扱い絵表示:
107-202-304-402 タンブラー乾燥禁止
参加者の意見
・飾りパールのドライ堅牢度に問題があるのではないか
・クリーニング処理を重ねることで徐々に変色したのではないか
・これらの意見に対し、商品提供者より示された試験結果では飾りパールのドライ堅牢度はドライソープの種類により4級または2級とバラツキが見られた
・今回の変色は汗抜きタイプのドライソープを使用したことが原因と推察された