日 時 | 2014年8月22日(金)18:30~20:45 |
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場 所 | 金城学院大学サテライト |
参加者 | 24名 |
第1部 検査機関による事例紹介 (一財)ボーケン品質評価機構(名古屋事業所)の羽田晴彦氏に、2013/2014ボーケン展示会資料より染色堅牢度要因や物性要因等により発生した不良事例をご紹介いただいた。
第2部 グループによる検討 Aグループレザージャケットのゴールドメタリックコーティングの剥がれについて
検討結果
コーティング部分の剥離がひどく、触れるだけで脱落する。
トラブル発生時までの保管・着用状況やそれ以前のクリーニングの有無が確認できておらず、事故に至った具体的な処理法も不明であるが、コーティング面と皮革が架橋されておらず、革の銀面に染料をスプレーした様にも見えるため、本来であればクリーニングできる製品とは思われない。(再現処理はされていない。)
取り扱い表示もドライ不可になっていることから、消費者にクリーニング出来ない商品であることを明確に伝えた上で、部分汚れ落とし等で対応すべきであったと思われる。
Bグループ左肩に汚れがあったことから返品されたポロシャツ
検討結果
ポロシャツの左肩についている汚れは、生地の表面に付着しており、繊維に浸透はしていないことから、染料や縫製時に使用するミシン油、汚れ落とし等によるものではないと思われる。
発見時の状況に関する情報がなく、検品時の見逃しや店頭で付着した可能性のいずれも否定できない。
Cグループ
中希のため検品不合格となったシルクパジャマ
検討結果
第三者検品において、中希を理由に不良品(パーツ間の色差がグレースケールの4-5級未達)として撥ねられた商品であり、もし、消費者が購入後に発見した場合は、購入店舗に不良であることを申し出るという意見が大半だった。
また、消費者は製品の上代に関係なく不良であることを申し出る可能性が高いとの意見だったが、他人に見せることを前提としないインナー等においては、グレースケール4級程度の色差であれば許容される場合も多かろうとの意見だった。