日 時 | 平成平成25年2月15日(金) 18:30~20:45 |
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場 所 | 金城学院大学サテライト |
参加者 | 34名 |
・事例紹介講師 (一財)ケケン試験認証センター 中部事業所 田中 裕也氏 ・事例紹介カビの付着が確認されたジャケット、付属のビーズが変色した耳あて、高温により生地の強度が低下し、破れたパンツ等7件が紹介された。 ・グループ討議検討品
Aグループ:
ドライクリーニングにより表地からポリウレタン糸が吹き出した紳士礼服
(検討結果)
購入後57ヶ月経過していることから、ポリウレタン糸の経年劣化が主原因と推察され、ポリウレタンの経年劣化に関する消費者啓蒙が必要と結論した。
Bグループ:
ドライクリーニングの仕上げプレスでシワの消失したプリーツワンピース
(検討結果)
組成レーヨン100%。事故の直接原因はクリーニング業者の仕上げミスだが、レーヨン素材のプリーツはセッティング温度が低く消えやすいため、取り扱いに関するケア表示が必要と思われる。クリーニング業者からはこの場合のアイロン表示は不可が望ましいとの意見もあった。
Cグループ:
セキユ系ドライクリーニング後、目よれが発生したオーダーメイド品のシルクサテンシャツ
(検討結果)
オーダーメイド品なので取り扱い絵表示はない。ホテルの宿泊客がホテルを通してクリーニング依頼して事故になった。検討品はかなり補修した形跡があり、事故当初の状態は不明である。風合から本来は資材用シルクであり、衣料用にはふさわしくない素材と推察された。指摘部以外に擦れやすいウェスト部全体にも目よれが見られることから、着用中に発生した目よれがクリーニングによってより表面化したと推察された。