日 時 | 平成24年6月15日(金) 18:30~20:30 |
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場 所 | 金城学院大学サテライト |
参加者 | 38名 |
1.(一財)日本繊維製品品質技術センターによる事例紹介8例
①洗濯後マルチカバーにしみが浮き出た-中綿に混入していた異物の色落ちが原因
②カーテンから粉―バインダーが耐光劣化したためフロックプリントのパイルが粉状に脱落
③皮手袋に無数の白い斑点が発生―脂肪が加水分解されてできた高級脂肪酸
④小学4年生のランドセル肩掛け部に発生した汚れは他の製品(衣類?)からの移染
消費者の要求に応じて交換したメーカーの対応に参加者から不満も声もあり
⑤黄色のナイロン製バッグに黒いしみ―バックコーテイングに使われたポリ塩化ビニールの可塑剤が原因で裏地の黒色綿・ナイロン地の染料が移染
[時間の関係で資料のみとなった事例]
⑥接着樹脂中の異物により表面にしみの発生した財布
⑦汗耐光染色堅牢度が悪く、部分変色したポリエステル/レーヨン製パンツ
⑧杢グレーのパーカーに黒いしみー黒色ポリエステル糸の混入
2.参加者持ち込み品の検討
①ナイロン製ブルゾン:組成表示にはポリウレタン10%が表示され、裏面コーティングと思われたが、現物にはそれと思われるものが無い。コーティング溶融、シリコン加工の経時変化、含浸されている等と推察された
②綿ポリエステル鹿の子地の白色ポロシャツがドライクリーニングにより白度低下したとクレームになった:業者のドライクリーニングによる逆汚染の可能性が高いと結論された
③ドライクリーニング後タンブル乾燥してもかさ高性が回復しないダウンコート:詰め物のダウンが表示どおり(ダウン80% フェザー20%)ではなく、ブロークンフェザーやスモールフェザーの混入等により品質が劣る可能性が指摘された