日 時 | 2012年2月17日(金)18:30~20:30 |
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場 所 | 名古屋市 金城学院大学サテライト 多目的室 |
1.(一財)ケケン試験認証センターによる事例紹介
①紡績油過多の縫い糸により保管中に黄変した綿レース
②硫化染料の残留硫黄分により脆化し破れた綿パンツ
③湿潤状態の摩擦に弱く、股部に毛羽立ちが発生した毛パンツ
④摩擦堅牢度が悪く、着用中にインナーに色移りしたポリエステルワンピース
など全7事例の解説をしていただいた。
2.参加者からの検討依頼品の検討 ①ドライクリーニング後、袖口リブ部のゴムが伸びたダウンコート
持ち込まれたダウンコートはタンブル乾燥後数日経っているとのことであったが、セキユ系溶剤の匂いがきつく、着用できないレベルであった。表地にラミネート加工が施されているため溶剤が抜けにくく、残留している溶剤によりリブ部のゴムが膨潤状態のままであると推察された。
ダウン製品は際つき問題もあり、できる限り水洗いが望ましいとの意見もあった。
②ドライクリーニングにより表地脇部分の被覆繊維が消失したカットソー製品
組成表示はレーヨン94% ポリウレタン6%であることから、ポリウレタンのコア糸にレーヨン糸を巻いたコアヤーンと思われる。事故部分はレーヨン糸が消失してコアのポリウレタン糸が剥き出しになっているが、消失の原因は特定できない。