日 時 | 平成22年2月19日(金)18:30~20:30 |
---|---|
場 所 | 名古屋市西生涯学習センター |
参加者 | 22名 |
毛製品検査協会から7点の事例紹介をしていただきました。
①前身を中心に全体的に黄味を帯びた変色がみられるスーツ:
クリーニング後に変色が発生したとのことであったが耐光、汗耐光とも試験結果は基準値以下であり、クリーニングに拠るというより、より顕在化したと推察された。②股部分に毛羽立ちが発生したスラックス:
ピリング試験(湿潤6%)結果が3級なので着用状況によっては発生しうる。。③スナッグが発生したスラックス:
スナッグ試験結果はよいものの、織物構造上、浮き部分があるので着用時に硬いものとの摩擦によりおこったのではないかと推察。。④縫製時に破れが発生したスカート:
緯糸のナイロンフィラメントが溶融していることが確認された。加工工程中に熱の作用を受けたことに拠る。。⑤セーターの穴あき:
顕微鏡観察で虫食いの痕跡を認める。⑥スラックスについた白い付着物:
アミノ酸もしくはタンパク質の存在が確認されたので皮膚片ではないかと推察。。⑦全体に黄色もしくは白色の付着物のみられた合成皮革ジャケット:
顕微鏡観察によりカビと確認された。
それぞれに活発な質疑があり時間オーバーにて終了しました。