日 時 | 2023年9月16日(土) 14:00~16:00 |
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場 所 | 瀧定名古屋(株) 17階Cホール |
テーマ | 「変化を続けるアパレル品質管理」 |
講 師 | (株)ワールドプロダクションパートナーズ 品質管理部 仕入管理課 課長 枝村正芳氏 |
参加者 | 54名 |
アパレル会社は常に変化することで、活性化する業界である。この為品質管理の在り方も変化しており、この変化に応じて管理方法も変えていく必要がある。
今回の公演は勤務されているワールドグループのモノ作りの変化とともに、枝村氏ご自身が経験し実行して来られた品質管理の変化について、実例を交えて分かり易く講演をして頂いた。
ワールドグループの創業は卸売ブランド事業で、地方への卸売りから始まり、その後百貨店、大規模ショッピングセンターへと進出し小売形態に変化している。この過程の中でアパレルから雑貨など取扱商品の多角化が進み、生産形態が次の様に大きく変化している。
*販売価格が高価格帯から低価格帯まで広がる。
*生産地が国内から中国、アセアンへ拡大。
*ブランドの企画、生産の考え方がオリジナルのみからOEM、ODMへと多様化。また、
ブランド事業で培ったノウハウを基にコンサルタント事業にも進出。
以上の様に生産形態が変化する事により商流が多様化し品質管理業務も次の様に変化した。
①1点の商品保証から、生産背景を含めた全ての可視化
②に生産背景では商品A品確定の管理から、労働環境、CO2排出等の作り場保証へ拡大
③サステナ素材の定義の考え方も必要
この様にワールドグループでは創業当初と比較して品質管理業務が大きく変化している。変化を続ける品質管理業務に対応する為に必要な事は、既存の固定概念にとらわれない対応をして行く事である。また、様々な情報に対して常に疑問を持ち、正しいかどうか確認しながら進める事が重要となる。
アパレル会社の品質管理はこの様に様々で、これからも変化を続けて行く必要がある。変化に対応出来る品質管理を目指す為に、TESなどを通じて得られる知識をどの場面で活かすか、どの様にすれば効果的に事故防止、品質向上が出来るかがポイントと考えられる。