日 時 | 平成22年7月10日(土)14:00~16:00 |
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場 所 | 名古屋学芸大学 512教室 |
参加者 | 53名 |
『衣類のできるまでの工程』
講師 (財)日本繊維製品品質技術センター
中部事業所課長 兼 ダッカ試験センター所長 西山 久夫氏
市場や生産背景が変化する中で、縫製現場はどうなっているのか。生産プロセスにおける前工程のパターン作りや仕様書の重要性、加工工程では縫製ばかりに目が向けられがちだが、縮絨や裁断等前工程がいかに製品の品質に影響するかお話しいただいた。5つの縫製システムの説明に続き、ブラウスの工程分析表に沿ってそれぞれの工程におけるチェックポイントも教えていただいた。仕上げ、検品、検針について、またミシン針の選択の重要性についても熱く語られた。最後に、バングラデシュ、ダッカの現状に触れ、縫製業は同国の基幹産業で輸出品の80%を占めていること、欧米向けの大ロット生産を中心に成長してきたこと、日本企業の進出も見られるが、すでに中国の縫製工場も進出しつつあること等をお話いただいた。親日的な国民性であり、縫製工場の規模も8,000人ととてつもなく大きいこと、イスラム圏ゆえに男性ワーカーが多いこと等、多くの聴講者にとって未知の興味深い話であった。