日 時 | 平成30年5月19日(土) 13:30~19:00 |
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場 所 | 名古屋文化短期大学 |
年次大会 |
《第1部》年次大会(13:30~14:20)
①平成29年度事業報告 ②平成30年度事業計画案 他 《第2部》特別講演(14:30~16:30) 『日本人の体型はどのように変化したか』 講師:日本女子大学 家政学部 被服学科教授 大塚 美智子 氏 2014~16年に実施された人体計測結果の概要について、主要サイズの年代別、 男女 別のデータを、22年前の調査結果との比較などから、目立ったサイズの変化、 日本 人の生活の変化、寸法についての間違った思い込みなどについて お話いただいた。 《第3部》懇親会(17:00~19:00) Aoi Cafe |
参加者 | TES会員限定46名 |
【年次大会概要】
平成29年度支部活動報告及び会計報告・会計監査報告
【特別講演】
『日本人の体型はどのように変化したか』
講師:日本女子大学 家政学部 被服学科 教授 大塚 美智子氏
【講演概要】 現在のJIS衣料サイズは1992~94年にかけて調査された人体計測データに基づいている。既に20年以上の年月が過ぎていることから、日本人の体系にも変化が出ているはずで、日本のアパレル製品の国際競争力を高め、質の高い衣服を消費者に提供するためにも、より新しいデータが必要であり、これから改訂に向けて作業が進められる予定である。
現在はISOの手法が標準になる時代なので、人体計測に関しても計測法の違いが生じることにより、過去のデータとの単純な比較ができなくなるといった事態も発生している。また、同じ衣料品を扱う業界であっても業種によって計測法が異なる例もあり、衣服サイズの基準を定めるのは難しいものだとあらためて感じた。
ファッションスタイルの変化により、消費者の着用する衣服アイテムも変わっており、設計段階のベースとなる衣服サイズも、特に成人女子の場合は計測項目の再考が必要な時期に来ているとの話もあった。
近年は、男女ともに身長が伸び、股下丈も伸びているようである。女子では、20年前に必要とされて新設されたPPサイズは、身長の伸びによってほとんど必要なくなり、代わって背の高い消費者の増加に対応するTサイズ商品の拡充をアパレル製造者は検討した方がよいのではないかとの考えを述べられた。
高齢者が多くなり、人生100歳までといわれ始めた昨今である。時代に即した衣服サイズの改訂が待たれるところである。